『傑作! 名手たちが描いた 小説・鎌倉殿の世界』の解題を担当しました。

第165回直木賞候補、澤田瞳子さん、砂原浩太朗さんの作品

『星落ちて、なお』6月11日(金)、第165回直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会主催)の候補作品5作品が発表されました。

時代小説では、澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』(文藝春秋)と砂原浩太朗さんの『高瀬庄左衛門御留書(たかせしょうざえもんおとどめがき)』(講談社)が候補作に選ばれました。

『星落ちて、なお』は、幕末から明治に活躍した不世出の絵師・河鍋暁斎を父に持った娘で女絵師・河鍋暁翠の数奇な人生を描いた一代記です。
澤田さんは、第153回『若冲』、第158回『火定』、第161回『落花』、第163回『能楽ものがたり 稚児桜』に続く、5回目の候補となります。

『高瀬庄左衛門御留書』は、藩の郡方をつとめる中年藩士の生き様を描いた時代小説です。50歳を前にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失った庄左衛門は、残された息子の嫁とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていました……。
砂原さんは今回が初めての候補に選ばれました。

ほかに、一穂ミチさんの『スモールワールズ』(講談社)、呉勝浩さんの『おれたちの歌をうたえ』、佐藤究さんの『テスカトリポカ』がノミネートされています。

選考会は7月14日(水)に都内にて開催されて受賞作が決まります。
今回も、大好きな時代小説から受賞作が出るといいなあと思っています。

出典:第165回直木三十五賞候補作品決定!(2021年上半期)|公益財団法人日本文学振興会より

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『星落ちて、なお』(澤田瞳子・文藝春秋)
『高瀬庄左衛門御留書』(砂原浩太朗・講談社)

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