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天文に興味をかき立てる若き日の伊能忠敬を描く、時代小説

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天文方・伊能忠敬 出奔小杉健治さんによる文庫書き下ろし時代小説、『天文方・伊能忠敬 出奔』(朝日文庫)を入手しました。

天文方の高橋至時に師事し、測量の旅に出た伊能忠敬。彼は、ある武士の亡骸をめぐる不穏な騒動に巻き込まれ、やくざの岩吉や香具師の十蔵などの荒くれ者たちと過ごした激動の幼少期に思いを馳せた。それは、天文にほのかな興味を抱くきっかけにもなる出逢いだった……。

本書では、三治郎と名乗っていた、十六歳の頃の忠敬が描かれています。三治郎は、継母と折り合いが悪く家出をし、囃子の音に誘われて、佐原の牛頭天王神社の祇園祭にやって来ました。
祭で宝引きをする香具師の十蔵と知り合いになり、十蔵と一緒に佐原を発ち江戸へ向かうことに……。

忠敬が天文に興味を持ち始めるきっかけと、ひと夏の冒険が描かれているようで、ワクワク感がかき立てられます。

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『天文方・伊能忠敬 出奔』(小杉健治・朝日文庫)