2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

「2023年1月上旬の新刊(文庫)」をアップ

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『わが殿 上』『わが殿 下』|畠中恵|文春文庫

わが殿 上2023年1月1日から1月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2023年1月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、文春文庫から刊行される、畠中恵(はたけなかめぐみ)さんの『わが殿』(上・下)を取り上げます。

幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。
藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。
四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。

(『わが殿 上』(文春文庫)Amazonの内容紹介より)

『しゃばけ』や『まんまこと』などの軽妙なタッチのユーモア小説で知られる著者が、初めて実在の人物、越前国大野藩七代藩主土井利忠を主人公に描く、歴史小説です。

利忠は、藩政改革を行い、藩校明倫館・洋学館などを整備し、軍制改革にも取り組み、さらには樺太開拓を目指すなどスケールの大きい名君。

歴史小説にチャレンジした著者はこの作品で、2020年、第26回中山義秀文学賞候補3作品の一つに選ばれています。(このときの受賞作は、木下昌輝さんの『まむし三代記』)

また、家臣の内山良休については、大島昌宏さんの『そろばん武士道』(学陽書房人物文庫)でその生涯が描かれています。(←絶版になっていますが、復刊が望まれる良書です)

文庫●2023年1月上旬の新刊
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『わが殿 上』(畠中恵・文春文庫)
『わが殿 下』(畠中恵・文春文庫)

畠中恵|時代小説ガイド
畠中恵|はたけなかめぐみ|時代小説・作家 1959年、高知県生まれ。愛知県名古屋市育ち。名古屋造形芸術短期大学卒業。 漫画家アシスタント・イラストレーターを経て、都筑道夫に師事し、小説家となる。 2001年、『しゃばけ』で第13回日本ファン...