『新皇将門』|中路啓太|光文社
2024年11月1日から11月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2024年11月の新刊(単行本)」を掲載しました。
今月の注目作は、中路啓太(なかじ けいた)さんによる『新皇将門』(光文社)です。
中路さんは、2015年に『もののふ莫迦』で第5回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞し、2016年には『ロンドン狂瀾』で第7回山田風太郎賞候補となった気鋭の歴史小説家です。
『もののふ莫迦』では戦国時代を背景に、豊臣秀吉を取り巻く人々を描き、『ロンドン狂瀾』では1930年のロンドン海軍軍縮会議を舞台に昭和史を掘り下げました。
下鴨神社の森で暮らす漂泊の巫女、桔梗。京の権力者たちに請われるまま霊視した平将門の姿に彼女は心惹かれた。朝廷が「鬼」と恐れるような者でなく、善政を志す溌剌とした偉丈夫だったから。運命の悪戯で桔梗は坂東へ。やがて将門と出会い、その寵愛を一心に受ける。しかし満たされた時間は長くは続かない。桔梗は霊の目を通して気付く。側近の興世王が纏う不穏な影に将門が呑み込まれつつあることに……。
(『新皇将門』Amazon内容紹介より)
最新作『新皇将門』では、朝廷に叛旗を翻し「帝」を名乗った平将門に新たな視点で光を当てます。後世には怨霊として恐れられた将門を、中路さんがどのように描くのか、胸が高鳴ります。
時代小説★2024年11月の新刊情報(単行本)
時代小説★単行本新刊情報|2024年11月の新刊(1日→末日)2024年11月1日から11月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細...
■今回取り上げた本
中路啓太|時代小説ガイド
中路啓太|なかじけいた|時代小説・作家1968年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得の上、退学。2006年、『火ノ児の剣』で第1回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し作家デビュー。2015年、『もののふ莫迦』で第5回...