2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

食いしん坊の〈片想い小町〉が繰り広げる、江戸大恋愛劇

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めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記浮穴みみさんの文庫書き下ろし時代小説、『めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記』がハヤカワ文庫より刊行されました。

独り身上等! 結婚は初恋のあの人とする。ああ胸がいっぱいで、饅頭食べる手が止まらない。七歳の時に命を救ってくれた〈光る君〉に恋焦がれ、いまや二十三歳の〈片想い小町〉おまきだったが、近頃すてきな医者見習いの年下の男や絵師志望の優男が次々に目の前に。だめいけない、あたしは〈光る君〉だけと決めているの。ああ、でも、どうなってしまうの!?

浮穴(うきあな)さんは、ミステリタッチの連作集『吉井堂 謎解き暦 姫の竹、月の草』でデビュー後、『天衣無縫』、『恋仏』、『夢行脚 俳人・諸九の恋』と、江戸の恋をテーマにした作品で活躍されています。

蔵前の札差・伊勢屋宗助の娘で、二十三歳になる小町娘・おまきがヒロイン。七歳の時に、かどわかしに遭い、窮地を救ってくれた恩人でその後の消息が不明の男〈光る君〉に片想いを続けるという設定です。おまきの恋を5話の連作形式で綴っていきます。

饅頭好きの食いしん坊で、二十三歳まで独り身のために〈蔵前嫁き遅れ小町〉と陰で呼ばれるおまきが繰り広げる、ちょっとコミカルで、やがてキュンとくる江戸恋ばなしを楽しみたいと思います。

早川書房のハヤカワ文庫の時代小説は多くないですが、ハヤカワ文庫JA(Japanese Author)というレーベルになり、ほかには葉室麟さんの『オランダ宿の娘』があります。

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『めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記』
『オランダ宿の娘』(葉室麟)