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歴史人2月号は、「光る君へ」の時代がまるわかり特集号

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『歴史人2024年2月号』|ABCアーク

歴史人2024年2月号1月8日(日)に、2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」の放送が始まりました。ドラマの舞台となる平安時代は、これまで馴染みが薄いこともあって、苦手な時代の一つです。

同じような思いを持つ人も少なくないのでしょうか。
歴史情報誌でも、紫式部と藤原道長を特集したものがいくつか発売されています。

私は、『歴史人2024年2月号』(ABCアーク)を入手しました。

今月号の保存版特集は、「平安王朝時代がまるわかり! 藤原道長と紫式部」という、ストレートな特集タイトルで、悩みが解決するのではと思いました。

特集「藤原道長と紫式部」これを読めば2024年 NHK大河ドラマ「光る君へ」がもっと楽しくなる!平安時代の貴族の暮らしと文化、藤原摂関政治の実態、そして紫式部の生涯までを徹底解説! また、今号から強力な新連載・野球界の名参謀、栗山英樹氏が歴史の専門家と対談の名勝負「栗山英樹のレキシズム」がスタートします! 今号からA4正寸サイズにリニューアル!文字が大きくなって読みやすく、史料・図版がより見やすくなります!さらに新年特別付録・大河ドラマ「光る君へ」放送開始にちなんで、日本最古の百人一首に描かれた紫式部などドラマ登場人物のNFT電子カルタがもらえます!

(「歴史人2024年2月号」Amazonの紹介文より)

「歴史人」の特集は、美麗な史料や図版を多数収録していて、見やすく充実しています。しかも、今号からなのでしょうか。字が大きくなって読みやすくなったのもうれしい点です。

『紫式部日記』によると、出仕前の紫式部に対して、彰子配下の女房達は「ひどく風流ぶって気づまりで近づきづらく、よそよそしい様子で、物語を好み、気取っていて、何かと歌を詠み、人を人とも思わず、憎らしげに、人を下に見るような人だと思っていた」と語ったという。

(「歴史人2024年2月号」P.32 福家俊幸「“根暗なネガティブ女子”か“バリキャリ女子”か? 女房・紫式部のキャリアとストレス」より)

宮中でのやっかみや嫉妬に晒された紫式部が、実家へ引き籠り、その後、己の才をひけらかさないよう注意しながら、彰子とその女房軍団に受け入れられたと。
その一方で清少納言には対抗心が強く、和泉式部や赤染衛門(ともに百人一首でもお馴染み)に対しては毒舌で、言いたい放題なのが面白いです。

また、紫式部と藤原道長の真の関係についても、『紫式部日記』に記述されたエピソードをもとに推理しています。
大河ドラマでは、どのような関係に描かれていくのか、今後の放送が楽しみです。

本誌は、藤原道長と紫式部の基礎知識がわかるだけでなく、『源氏物語』の世界についても徹底解説しているので、ドラマ視聴の副読本として最適な一冊です。

そして、もう一冊。
川村裕子さんが執筆し、早川圭子さんのイラストを添えた、『はじめての王朝文化辞典』(角川ソフィア文庫)があれば、鬼に金棒。
平安時代の貴族たちの生活が鮮やかによみがえります。牛車(ぎっしゃ)の乗り降りの方法とかも解説してあります。

日曜の夜が待ち遠しくなる本です。

歴史人2024年2月号

ABCアーク
2024年1月6日発売

題字:武田双雲
表紙デザイン:FROG KING STUDIO
写真協力:石山寺、藤田美術館、春日英章

●目次
保存版特集 藤原道長と紫式部

大河ドラマ「光る君へ」の時代考証者が徹底解説!
『源氏物語』を生み出した時代背景と知られざる宮廷世界の実像に迫る
紫式部とその時代 監修・文 倉本一宏

乙己の変から摂関政治全盛期を経て、院制、保元・平治の乱で没落していくまで
藤原氏「関係年表」 監修 倉本一宏

「光る君へ」の登場人物たちの関係性が一目瞭然!
紫式部と藤原道長 人物相関図 監修 倉本一宏

平安を代表する女流作家のベールに包まれた実像を、
残された日記と和歌から読み解く!
紫式部の生涯と知られざる素顔 監修・文 福家俊幸

世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』のストーリーを徹底解説!
『源氏物語絵巻』など豊富なビジュアルでまるわかり
『源氏物語』の世界と愛執に惑う女たち 監修・文 福家俊幸

朝廷の最大の実力者になった藤原道長、その誕生から没年mでの生涯を徹底解明!
知られざる藤原道長の生涯を追う 監修・文 樋口健太郎

その誕生から終焉と、最盛期を築いた道長の手腕を知る
「摂関政治」の盛衰と道長 監修 大津透

王朝華やかなりし時代を謳歌した
平安貴族の暮らしと文化 監修・文 柴田まさみ

貴族社会で起こった「襲撃」「殺人」「放火」
人間模様が垣間見える 平安「事件簿」 監修・文 繁田信一

平安時代最大の対外危機!! どんな敵が襲来し、日本はどう戦ったのか?
「刀伊の入寇」と「平安武者」 監修・文 関幸彦

本文114ページ

■今回取り上げた本