2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

北海の海商・高田屋嘉兵衛

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帰宅したら、NHK総合テレビで「その時歴史が動いた」を放送していた。江戸時代後期、箱館を中心に活躍した海の商人、高田屋嘉兵衛を取り上げていたので、興味深く最後まで見た。

高田屋嘉兵衛を主人公にした時代小説というと、司馬遼太郎さんの『新装版 菜の花の沖 (1) (文春文庫)』が思い出される。全6巻からなる大作で、淡路島で過ごした青春時代から晩年まで、その克己心があり、国際感覚を持った生き方を骨太に描いた作品である。読書時には、幕府の役人よりも外交力を見せる嘉兵衛の行動力に共感を覚えた。

番組も、司馬さんの物語を踏まえてつくられているように思えた。ゲストの宗教学者の山折哲雄さんの外交における「謝罪」の重要さについてのコメントが印象に残った。

最近、江戸に関する本を意識的に読むようにしている。北村鮭彦(きたむらしゃけひこ)さんの『おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)』もそんな目的に沿って入手した一冊だ。「米と土地ではどっちがお得?」とか「混浴も平気な江戸の娘」「芝居の開演は朝七時」など、軽い語り口で、“江戸の常識”(トリビア)を紹介してくれる。

おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)

おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)