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「2021年9月の新刊(単行本)」をアップ

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『涅槃 上・下』|垣根涼介|朝日新聞出版

涅槃 上2021年9月1日から9月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年9月の新刊(単行本)」を掲載しました。

今月は、朝日新聞出版から刊行される、垣根涼介さんの『涅槃 上・下』を紹介します。

自分は何故、零落した武門に生まれたのか。どうして自分は、
このような孤独な星のもとに生まれたのか……答えは出ない。
豪商・阿部善定は、没落した宇喜多家の家族をまるごと引き取る決意をする。まだ幼い八郎の中に、稀有な非凡さを見い出したがゆえである。この子であれば、やがて宇喜多家を再興できるのではと期待を寄せた。一方、八郎は孤独な少年時代の中で、商いの重要性に早くから気付き、町や商人の暮らしに強く惹かれる。青年期に差し掛かる頃、年上の女性・紗代と深く関わり合うことで、自身の血に流れる宿命を再確認する――八郎は、やがて直家となる。
予め定められた星の許に生まれ、本人が好む好まざるにかかわらず、
常に極彩色に血塗られた修羅道を突き進むことになるだろう。

(『涅槃 上』Amazon内容紹介より)

『光秀の定理』『信長の原理』で、明智光秀や織田信長を現代的な視点からとらえ直し、第一級の歴史エンターテインメントに仕上げにた著者が、戦国史上最悪と呼ばれた梟雄・宇喜多直家をどのように描くのか、興味津々の歴史時代小説です。

直家を独自の視点から描いた五つの短編を収録した、木下昌輝さんの『宇喜多の捨て嫁』もおすすめの一冊です。

単行本★2021年9月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2021年9月の新刊(1日→末日) 2021年9月1日から9月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンク...

■Amazon.co.jp
『涅槃 上』(垣根涼介・朝日新聞出版)
『涅槃 下』(垣根涼介・朝日新聞出版)
『光秀の定理』(垣根涼介・角川文庫)
『信長の原理 上』(垣根涼介・角川文庫)
『宇喜多の捨て嫁』(木下昌輝・文春文庫)

垣根涼介|時代小説ガイド
垣根涼介|かきねりょうすけ|作家 1966年、長崎県生まれ。筑波大学卒業。 2000年、『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。 2004年、『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作...