二月二十六日に思い出す歴史小説、『雪つもりし朝』

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

雪つもりし朝 二・二六の人々「二月二十六日」になるといつも、1936年(昭和11年)2月26日に、天皇親政を目指す、陸軍の青年将校らが起こしたクーデター未遂事件、二・二六事件を思い出します。
私が生まれるずっと前の、戦前の出来事ですが、学生時代に教科書で学んで以来、強烈に印象が残っています。
事件に日付が入っていることから、その記憶が薄れないのかもしれません。

そして、ここ数年、二・二六事件というと、植松三十里さんの長編小説、『雪つもりし朝 二・二六の人々』を思い出しています。

帝都叛乱!二・二六事件にかかわった五人の物語
植松三十里(うえまつみどり)さんの長編小説、『雪つもりし朝 二・二六の人々』がKADOKAWAから刊行されました。「二・二六事件」は、1936年(昭和11年)2月26日に、天皇親政を目指す、陸軍の青年将校らが千五百名の下士官兵を率いて起こし...

終戦内閣の首相・鈴木貫太郎をはじめ、「二・二六事件」が人生のターニングポイントとなった五人の男女が、ドラマチックに描かれています。

帝都叛乱の二月二十六日、彼らはそれぞれの夜を過ごしていた……。当時の首相だった岡田啓介、侍従長だった鈴木貫太郎と妻のタカ、昭和天皇の実弟・秩父宮、吉田茂の娘であり湯河原で襲撃を受けた麻生和子、陸軍の歩兵として反乱軍と同じ部隊にいた本多猪四郎。五人それぞれの二・二六事件。
日本の平和に関わった彼らの「その後」は、この「二・二六事件」につながっている。史実を題材にした連作短編集。
(Amazonの内容紹介より)

もう一冊、この日に読みたい本が、宮部みゆきさんの『蒲生邸事件』です。
こちらは受験のために上京した浪人生が、タイムスリップして「二・二六事件」に遭遇する時代SF作品。
もし、自分が事件に巻き込まれたらと考えて、ドキドキします。

■Amazon.co.jp
『雪つもりし朝 二・二六の人々』(植松三十里・KADOKAWA)
『蒲生邸事件 上』(宮部みゆき・文春文庫)

植松三十里|時代小説リスト
植松三十里|うえまつみどり|時代小説・作家静岡市出身。東京女子大学史学科卒。出版社勤務など経て、作家デビュー。2002年、「まれびと奇談」で第9回「九州さが大衆文学賞」佳作入選。2003年、『桑港にて』で第27回歴史文学賞受賞。2009年、...