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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」始まる前に、読みたい歴史小説

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『修羅の都』|伊東潤|文春文庫

修羅の都伊東潤さんの長編歴史小説、『修羅の都』(文春文庫)を入手しました。

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」が2月14日(日)からスタートします。
が、その次2022年の「鎌倉殿の13人」のことが気になって仕方がありません。
というのは、鎌倉時代を舞台にした歴史時代小説は江戸や戦国ものに比して少ないことから、出来事や人物をはじめ、当時の政治状況など基礎知識が足りていないせいです。

この鎌倉に「武士の世」を創る! という願いをかなえるため手を携えて進む、源頼朝と政子。叔父や弟義経たち、さらに我が子を犠牲にしてまでも幕府を盛り立てる。魔都鎌倉を舞台に、権力者の孤独と深い絆で結ばれた夫婦の姿をダイナミックに描いた長編傑作歴史小説。頼朝晩年に隠された大いなる謎とは一体!

(カバー裏面の説明文より)

本書は、「鎌倉殿の13人」と同じ時代を描いた長編歴史小説です。
「武士の世」を創るという目的に向かって進む、鎌倉幕府の体制を創っていく源頼朝と政子を描いています。
政子の弟で執権として幕府で権力をふるう北条義時をはじめ、主要な登場人物も、NHKのサイトに掲載されているの登場人物たちと重なっています。

「父上、武衛様と御台所様は、あらゆるものを犠牲にしても武士の府を守ろうとしたのですね」
「ああ、これまで幾度となく話してきたように、われらが今、ここにあるのはお二人のお陰だ。お二人が武士の府を守り抜いたことで、御家人たちがは豊かな暮らしができるようになった」
 
(『修羅の都』「プロローグ」P.11より)

承久三年(1221)五月、後鳥羽院から追討の院宣を受けた執権北条義時は、出陣前に嫡男の泰時に、武士の府を守るために修羅の道を歩んできた、武衛(頼朝)と御台所のことを話してて聞かせました。

元暦二年(1185)四月。物語では二人が歩んできた幕府草創の、修羅の道が雄渾な筆致でドラマチックに描かれていきます。それには北条義時(小四郎)も重要な役割を演じてきました。

これまで悲劇のヒーロー像に酔わされる源義経にばかり目が行き、天下人・頼朝の凄さがわかりませんでした。大河ドラマが始まる前に、本書で、頼朝と鎌倉幕府の成り立ちについて勉強したいと思います。

修羅の都

伊東潤
文藝春秋 文春文庫
2021年1月10日第1刷

イラスト:ゴトウヒロシ
デザイン:大久保明子

●目次
プロローグ
第一章 怜悧な人
第二章 天下草創
第三章 武士の府
第四章 消えゆく日々
第五章 月となりて
エピローグ

解説 本郷和人(東京大学史料編纂所教授)

本文483ページ

単行本『修羅の都』(文藝春秋・2018年2月刊)。

■Amazon.co.jp
『修羅の都』(伊東潤・文春文庫)

伊東潤|時代小説ガイド
伊東潤|いとうじゅん|時代小説・作家 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。 2011年、『黒南海の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説を受賞。『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補。 2012年、...