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時代小説で清張賞受賞から21年、ミステリーで乱歩賞受賞

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『芳年冥府彷徨』6月8日、第66回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催)が発表されて、佐野広実(ひろみ)さんが「わたしが消える」で受賞されました。

昨日の朝日新聞夕刊で、「清張賞→乱歩賞、21年経て新人賞また」の見出しで、第66回江戸川乱歩賞の受賞者の佐野さんが、21年前に、『芳年冥府彷徨』で松本清張賞を受賞した「島村匠(しまむらしょう)」さんであることが明かされていました。

清張賞は、ミステリーおよび歴史・時代小説の新人の登竜門の一つである文学賞。第11回からは、ジャンルを問わぬ良質の長篇エンターテインメント小説を公募しています。

『芳年冥府彷徨』は、幕末から明治初期に活躍した絵師・月岡芳年を主人公にした歴史・時代小説です。

島村さんは清張賞受賞後、歴史時代小説を中心に執筆活動をされていました。

2020年6月時点で、新本で入手可能な作品に、『幕末横浜事件録 菊の簪』があります。
幕末の横浜を舞台に、若き同心・神田源三郎が連続殺人の謎と密輸組織を追う、時代ミステリーです。

文庫の帯に「シリーズ第1弾」と銘打たれていて続編を心待ちにしていましたが、刊行されず、近年、著作を見かけることがなかったので、気になっていました。

今回、時代小説からミステリーにジャンルを変えての受賞ですが、うれしく思います。

出典:清張賞→乱歩賞、21年経て新人賞また 佐野広実さん、ジャンル・筆名変え|朝日新聞より

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『芳年冥府彷徨』(島村匠・文藝春秋)
『幕末横浜事件録 菊の簪』(島村匠・日経文芸文庫)

島村匠|時代小説ガイド
島村匠|しまむらしょう|作家 1961年生まれ、横浜市出身。 1999年、「芳年冥府彷徨」で第6回松本清張賞を受賞。 2020年、「わたしが消える」(佐野広実名義)で第166回江戸川乱歩賞受賞。 ■時代小説SHOW 投稿記事 ■時代小説ブッ...