盟友が殺害され、最大の窮地に陥る三郎太と旗本集団「影廻衆」

隠密旗本 本意にあらず福原俊彦さんの文庫書き下ろしシリーズの第三弾、『隠密旗本 本意にあらず』(光文社文庫)を入手しました。

著者の福原さんは、榎本秋名義で文芸評論家、歴史作家として多彩な活動をされ、歴史に関する膨大な知識に裏付けされた作品で定評があります。

数々の公儀の密命を果たしてきた旗本集団「影廻衆(かげまわりしゅう)」。その影廻衆と将軍の寵臣を繋いできた連絡役の行平斗真が何者かに殺害された。影廻衆の一人で、斗真の盟友でもある高鳥三郎太は斗真の仇を追う。その後も襲われる影廻衆。三郎太たちを未曽有の窮地に追い込む敵の正体とは。そして、その狙いとは――。三郎太の怒りの剣が爆発する! シリーズ史上最高傑作の第三弾。
(本書カバー裏の紹介文より)

影廻衆とは、「世の噂に目を配り、耳をそばだて、将軍の治世を邪魔するような動きがないか」を探ることがミッションで、旗本で構成される幕府の秘密組織です。その配下に御家人、町人、商人、僧侶などの協力者として役目を与えられた、耳目人(じもくにん)と呼ばれる者たちがいます。側用人の松平右京大夫輝貞が頭目として組織を率いています。
主人公の高鳥三郎太は、柳生新陰流の鬼天狗といわれる剣の達人ながら、生家は先祖の不始末から減石され役職に就けない不名誉な旗本の家柄、鬱屈した思いを「影廻衆」の役目を遂行することで押さえていました。

盟友の斗真が何者かに殺害されたことを始まりに、影廻衆の旗本や耳目人が次々と命を奪われ、影廻衆に未曽有の危機が迫ります。そんな中で、三郎太は行平の仇を討つべく、正体不明の敵を追います。

第1巻、第2巻で三郎太の前に立ちはだかった敵役も登場し、幕閣の権力闘争も関わり、ますますスケールアップし、最後のページまで目が離せません。

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『隠密旗本』(福原俊彦・光文社文庫)(第1巻)
『隠密旗本 荒事役者』(福原俊彦・光文社文庫)(第2巻)
『隠密旗本 本意にあらず』(福原俊彦・光文社文庫)(第3巻)