火山噴火、地震、火災、飢饉、疫病…、江戸の災害史を学ぶ

江戸の災害史 徳川日本の経験に学ぶ今年の江戸検のお題に関連して、倉地克直(くらちかつなお)さんの歴史読み物、『江戸の災害史 徳川日本の経験に学ぶ』(中公新書)を入手しました。

江戸を焼き尽くした明暦の大火、宝永の富士山大噴火、天明の浅間山大噴火、天保の飢饉、安政の大地震など、江戸時代には今に語り継がれる大災害が発生しています。一方で、幕府や藩、地域社会、家の各レベルで人々が防災に取り組んだのも江戸時代に入ってからです。本書では、災害と防災の視点から、江戸三百年の歴史を俯瞰していきます。

著者の倉地さんは、長年、岡山大学で、日本近世史、民衆史、文化史を教えられていた歴史家。本書は、2016年5月25日発行で、あとがきは3月11日に書かれていましたが、付記として、4月14日と16日に起きた熊本地震についても簡単に触れられていました。

四百年ほど前に九州地方で起きた二つの地震、一つは元和五年(1619)の八代地震、もうひとつは文禄五年(1596)の別府湾地震を紹介し、最近の研究では、後者は熊本地震と同じように、前震と本震、もしくは本震と余震の形で2回起きたそう。

日本に暮らしていて、いつ起こるかわからない災害からの逃れることは難しいです。だからこそ、過去の人々が自然や災害とどのように付き合ってきたか、歴史に学び、ふだんからもしものときの対応を考えておくことは重要と思いました。

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『江戸の災害史 徳川日本の経験に学ぶ』