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強さが際立つ、密命・金杉清之助

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「密命」シリーズの最新作『追善』を読んでいる。タイトルは、一年前に影ノ流鷲村次郎太兵衛との戦いで一命を落とした金杉清之助の師・米津寛兵衛に対してのもの。今回の見どころは、シリーズ主人公金杉惣三郎の嫡男・清之助が、回国修行の旅の中で、亡き師への供養を自身に課すところか。

柳生石舟斎、宗矩、十兵衛と続く、剣の聖地、柳生の庄で、新たな修行を始める清之助。いよいよ、剣の強さが際立ってきたように思える。どんな敵が現れてもバッサバッサと斬り捨てていくので、安心して読み進められる。

その一人勝ちぶりは、小泉自民党のようでもあり、三冠馬ディープインパクトを思わせるところがあり、横綱朝青龍の相撲のようでもある。今のわれわれに受け入れやすいヒーロー像かもしれない。もっとも、日本には「判官びいき」という言葉もあり、今年は九郎判官・源義経が大河ドラマの主人公になっているが……。

現実社会では、なかなか思い通りにいかないことばかり。ストレスが溜まることが多いが、そんなとき、佐伯泰英さんの「密命」シリーズでスカッとするのも悪くはない。

追善―密命・死の舞〈巻之十三〉 (祥伝社文庫)

追善―密命・死の舞〈巻之十三〉 (祥伝社文庫)