『いのちがけ 加賀百万石の礎』|砂原浩太朗|講談社文庫
2021年5月11日から5月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年5月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、砂原浩太朗さんの長編歴史時代小説、『いのちがけ 加賀百万石の礎』(講談社文庫)を取り上げてみました。
最新作『高瀬庄左衛門御留書』が、藤沢周平さん、乙川優三郎さん、葉室麟さんらを想起させる傑作との評判が高く、話題の著者のデビュー作です。
著者は、2016年、短編「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞されています。
加賀藩の祖・前田利家が流浪した若きころから大名になった後まで付き従った、股肱の臣・村井長頼。桶狭間、長篠、賤ヶ岳、……名だたる戦場を駆け抜け、利家の危難を幾度も救う。主君の肩越しに見た、信長、秀吉、家康ら天下人の姿。命懸けでで忠義を貫き通し、百万石の礎を築いた男を端正な文体で魅せる傑作。
(『いのちがけ 加賀百万石の礎(講談社文庫)』Amazonの内容紹介より)
村井長頼(むらいながより)は、前田利家が織田家から追放されて流浪していた若い頃から付き従い、大名になった後は家老となり、加賀百万石の礎を築いた人物です。
村井長頼が主君の肩越しに見たという、信長、秀吉、家康ら天下人の姿がどのように描かれているかも興味深い作品です。
文庫●2021年5月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2021年5月中旬の新刊(11日→20日)2021年5月11日から5月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。→...
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『高瀬庄左衛門御留書』(砂原浩太朗・講談社)
『いのちがけ 加賀百万石の礎』(砂原浩太朗・講談社文庫)
砂原浩太朗|時代小説ガイド
砂原浩太朗|すなはらこうたろう|時代小説・作家1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者。2016年、「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。2018年、単行本第1...