青年期から本能寺の変まで、歴史小説で読む、明智光秀の謎

光秀 歴史小説傑作選2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀を描いた、文庫オリジナルの歴史時代小説アンソロジー、『光秀 歴史小説傑作選』(PHP文芸文庫)を入手しました。

池波正太郎さん、山岡荘八さんから、植松三十里さん、冲方丁(うぶかたとう)さんまで、年代、世代を超えた作家陣が、さまざまな角度から光秀を描く短編小説を収録した傑作選です。

若く野望に燃えていた青年期を経て、織田家での異例の出世、そして本能寺の変へ――。かるたの札に絡めて、謀叛の理由へ大胆に迫った「純白き鬼札」(冲方丁)、事実と虚構を見事に切り分け、謎多き光秀を独自の解釈で描いた「一代の栄光」(池波正太郎)、叛逆者の娘・珠の、ある願いと悲劇の選択を描く「ガラシャ」(植松三十里)など、人気歴史作家による名作短編六編を収録した豪華アンソロジー。文庫オリジナル。
(本書カバー裏の紹介文より)

知られざる青年時代を描いた作品から、本能寺の変、山崎の戦いの後の話まで、文芸評論家の細谷正充さんによる、短編作品のセレクションが絶妙なアンソロジーです。

目次
純白き鬼札(しろきおにふだ) 冲方丁
一代の栄光――明智光秀 池波正太郎
忍者明智十兵衛 山田風太郎
明智光秀の母 新田次郎
ガラシャ 謀反人の娘 植松三十里
生きていた光秀 山岡荘八
解説 細谷正充

池波さんの「一代の栄光」は光秀の生涯を史料をもとに俯瞰した歴史読み物です。
光秀の母・志野のエピソードを綴る「明智光秀の母」、娘の珠を描く「ガラシャ 謀反人の娘」といった、光秀を取り巻く女性に光を当てた作品が収録されているのも、光秀ワールドを広げる一助となり、興味深いものとなっています。

また、大河小説『徳川家康』の著者、山岡荘八さんの「生きていた光秀」のもつ想定外の面白さにも注目しています。それは光秀=天海説へとつながっていきます。

これからの1年は、近年で最も明智光秀で注目される年になり、光秀を取り上げた本も多数刊行されます。この機会にブームに乗って、光秀のことをもっと知り、戦国時代をもっと楽しむことをお勧めしたいです。

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『光秀 歴史小説傑作選』(池波正太郎、冲方丁、他・PHP文芸文庫)

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