浦賀にラスト・サムライ中島三郎助の足跡を訪ねる

横須賀美術館週末、猛暑の中、京急の「よこすか満喫きっぷ」を横須賀を楽しみました。

「よこすか満喫きっぷ」は、品川駅からで大人3,050円。
京急線往復乗車券と京急バスフリー乗車券のセットに、加盟店レストランでヨコスカネイビーバーガーや横須賀海軍カレーなど横須賀の味を選んで満喫できる「食べる券」、レジャー施設やスイーツ・土産品を満喫できる「遊ぶ券」が付いたお得なフリーきっぷです。

三度目の横須賀となる今回は、日露戦争で活躍した戦艦でシンボルとなっている記念艦「三笠」やヴェルニー公園といった定番スポットをパスして、観音崎、浦賀エリアに足を延ばしました。

横須賀中央駅で降り、駅前から観音崎行きの京急バスで、横須賀美術館を目指しました。「遊ぶ券」を使って、開催中の「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」と所蔵品展、谷内六郎館を楽しみました。

夏休み中であり、子供たちに人気のせなけいこ展の影響もあって、美術館は小さなお子さんを連れた家族連れで大盛況、子供たちの歓声が館内にあふれていました。個人的には長らく「週刊新潮」の表紙絵を描かれていた谷内六郎さんの郷愁を誘う絵に懐かしさを覚えました。(表参道と青山通りの交差点にある老舗山陽堂書店の壁画でも知られる)

観音崎には、文化年間に幕府の命により、会津藩によって台場(砲台)が築かれました。近くには、台場を作ることで苦労が多かった会津藩士の墓も残っています。

その後、京急バスで浦賀駅に向かいました。

浦賀は江戸時代、湊町として栄え、諸国の廻船が寄港し、人の往来が盛んで、旅籠・料理屋・湯屋・髪結などが置かれ、「洗濯屋」と呼ばれた遊郭もありました。

八代将軍徳川吉宗は、享保五年(1720)に浦賀奉行所を開設しました。奉行所では、船の関所として武器の出入りや女人の無断出国の取り締まりに加え、商品流通のチェックポイントとして米や酒、味噌、油など生活必需品の動きに目を光らせていました。

太平の眠りをさます 上喜撰(蒸気船) たった四はいで 夜もねられず
(当時の町民の心境を詠んだ狂歌)

嘉永六年(1853)、浦賀にペリーが来航しました。
ペリーに対して、応接掛として、最初に黒船に乗り込んで交渉をしたのが、当時浦賀奉行所与力の中島三郎助でした。

三郎助は、吉田松陰や桂小五郎と交流があり、長男恒太郎、次男英次郎や榎本武揚らととともに、箱館戦争に加わり、二人の子とともに壮絶な戦死を遂げています。荻野流・高島流砲術の免許皆伝とともに、天然理心流、北辰一刀流の剣術目録も取得していたという。

浦賀コミュニティセンター分館(郷土資料館)では、歴史のまち・浦賀の史跡を紹介しているほか、中島三郎助をフィーチャーしていて、彼に関する資料も多数展示しています。入館無料。

中島三郎助を描いた時代小説では、佐々木譲さんの『くろふね』があります。

黒船来る!嘉永六年(1853)六月、ペリー提督率いる四隻の艦隊が浦賀に来航、幕府に開国を迫った。尻ごみする浦賀奉行の代役としてペリーとの交渉にあたったのは、同奉行組与力・中島三郎助。日本人として初めて黒船に乗り込んだ三郎助は西洋の新しい技術に触れ、日本を外国に負けない近代国家に導こうとするが…。激動の幕末。古い体制を打ち破るために闘ったラスト・サムライ中島三郎助の生涯を描いた歴史大作。
(Amazon 内容「BOOK」データベースより)

横須賀中央駅に戻り、ドブ板通りのビアダイニング・横須賀ビールに立ち寄り、「食べる券」を使って、おいしいクラフトビールと地元の食材を使った三浦半島丸かじりプレートでお腹を満たして帰りました。
3,000円で満喫できる、横須賀の旅でした。

■Amazon.co.jp
『くろふね』(佐々木譲・角川文庫)

よこすか満喫きっぷ|京急電鉄オフィシャルサイト
横須賀美術館