武者小路実篤の「伝記もの」は歴史時代小説!?

武者小路実篤記念館東京・調布市にある武者小路実篤記念館に行ってきました。記念館は、旧実篤邸を含む実篤公園内に隣接されています。公園ではアジサイが見頃で、珍しい光藻(ヒカリモ)も見ることができます。

武者小路実篤(むしゃこうじさねあつ 1885-1976)は、1910年(明治43年)には志賀直哉、有島武郎らと文学雑誌『白樺』を創刊して活躍したことから、白樺派の文学者として知られています。1918年(大正7年)に、理想郷「新しき村」(宮崎県児湯郡木城村)を建設したことから理想主義的・空想社会主義的な作家と認識していました。

晩年、カボチャやナスなどの絵に「仲良きことは美しき哉」などの文を添えた色紙を揮毫した人としても記憶していました。

記念館を訪れたとき、春の特別展「偉人に学ぶ実篤の生き方 伝記ものの世界」(2016年4月29日~2016年6月5日まで)を開催していて、興味深く展示を見ました。

[map addr=”東京都調布市若葉町1-8-30″]

実篤は、大正末から昭和11年(1936年)ごろ、大手雑誌からの原稿執筆依頼が途絶えた「失業時代」に、トルストイ、二宮尊徳、井原西鶴、大石良雄、一休、釈迦などをテーマにした伝記小説や評伝を多く執筆しました。

作品を読んだことはありませんが、展示されていた原稿の一部を読んだ印象では、『井原西鶴』や『木流忠臣蔵』は、今なら歴史時代小説といえそうです。

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調布市武者小路実篤記念館