重臣兄弟の生き様を通して、戦国大名大友氏のお家騒動を描く

大友二階崩れ赤神諒(あかがみりょう)さんの長篇
歴史時代小説、『大友二階崩れ』(日本経済新聞出版社)を入手しました。

2018年、第9回日経小説大賞を受賞した作品(受賞時のタイトルは「義と愛と」で、書籍化にともない改題)です。

天文19年(1550年)、九州・豊後(現在の大分県)の戦国大名、大友氏に起こった政変「二階崩れの変」。時の当主・大友義鑑の腹心、吉弘兄弟を通して描いた本格歴史小説。

大友義鑑が愛妾の子を後継者としたいと考え、正室の子で嫡男の義鎮(後の大友宗麟)を廃嫡しようとしたことから、家臣たちが義鑑派と義鎮派に分裂し、熾烈なお家騒動に発展しました。大友氏の館の二階でお家騒動の決着をつける事件が起こったことから「二階崩れ」といいます。

本書では、乱世に「義」を貫く吉弘鑑理(よしひろあきただ)と、「愛」に生きるその弟の鑑広(あきひろ)を描き、大名大友宗麟の出発点となった事件にスポットを当てます。

「二階崩れの変」を描いた作品では、本書のほかに、高橋直樹さんの中篇小説「大友二階崩れ」(『戦国繚乱(文春文庫)』収録)があります。

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『大友二階崩れ』(赤神諒・日本経済新聞出版社)
『戦国繚乱』(高橋直樹・文春文庫)