『火山に馳す 浅間大変秘抄』|赤神諒|KADOKAWA
元日に発生した能登半島地震のニュースを見て、心を痛めながらも、いまは祈ることとしかできない、非力を感じています。
1月6日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は1月7日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、おすすめの時代小説を紹介させていただきました。
「推し時代小説」は、旬のおすすめの作品を紹介していくコーナーです。
今回、取り上げたのは、赤神諒さんの『火山に馳す 浅間大変秘抄』(KADOKAWA)です。
天明3年(1783)に発生した浅間山の大噴火で、上州国鎌原村(かんばらむら)では95%以上の田畑を失い、477人が死亡し、生存者わずか93人という壊滅的な被災に見舞われました。
重機もなく、ITもない時代、村人たちはいかにして、村の復興を果たしたのでしょうか?
能登半島地震で、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と、一日も早く日常の生活を取り戻されること、真の復興を心よりお祈りいたします。
田沼意次と天明の大噴火からの復興に懸けた人々の魂の物語
『火山に馳す 浅間大変秘抄』|赤神諒|KADOKAWA「上毛かるた」に「浅間のいたずら 鬼の押し出し」という札があります。天明三年(1783)に発生した浅間山の大噴火(天明大噴火)を詠んだものです。2021年のセントライト記念を勝った競走馬...
■今回取り上げた本
赤神諒|時代小説ガイド
赤神諒|あかがみりょう(赤神諒)|時代小説・作家1972年京都市生まれ。同志社大学文学部卒。法学博士、上智大学法科大学院教授。弁護士。2017年、「丹生島城の聖将」(単行本時のタイトル『大友の聖将(ヘラクレス)』)で第12回小説現代長編新人...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。