江戸時代の武士のいじめ

山本博文さんの『江戸の金・女・出世』を読んでいる。「週刊現代」に連載された後に、講談社現代新書『サラリーマン武士道 江戸のカネ・女・出世』として刊行されたものを文庫化したもの。

最近、時代小説ばかりでなく、江戸に関する読み物も読もうと思い始めている。江戸文化歴史検定の影響もあるが…。

第一部の「武士の掟」のところで、いじめに耐えて出世した旗本・村上義礼(むらかみよしあや)と、いじめに爆発した旗本・松平外記のことが紹介されている。村上義礼は、『はやぶさ新八御用帳』でおなじみの根岸肥前守鎮衛の前任の南町奉行であるが、時代小説で登場したという記憶がない。

はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)

はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)

一方の西丸書院番士の松平外記は、同僚三人を斬殺し、二人に重傷を負わせた末に、自らも切腹して果てている。将軍家斉の鷹狩りにあたって、名誉ある拍子木の役に抜擢されたことを妬まれて同僚からいじめにあっている。外記の話は、佐藤雅美さんの『槍持ち佐五平の首』に収録された短篇「重怨思の祐定」でも描かれている。

槍持ち佐五平の首 (文春文庫)

槍持ち佐五平の首 (文春文庫)

武士のいじめというのも、なんか怖いなあ。