武家 浅野内匠頭夫人から描く忠臣蔵 湯川裕光さんの『瑤泉院 忠臣蔵の首謀者・浅野阿久利』を読み始めた。『瑤泉院 三百年目の忠臣蔵』のタイトルで、1998年10月に新潮社より刊行された作品が、文庫化に伴い改題したもの。瑤泉院は、浅野内匠頭長矩の夫人阿久利(あぐり)が長矩切腹後に... 武家江戸
伝奇 東北の藩を舞台にした時代小説 高橋義夫さんの『かげろう飛脚』を読んだ。単なる御家騒動ものに終わらず、武士としての生き様を描いていて面白かった。主人公の鬼悠市の活躍ぶりも見ものだが、悠市に密命を下す奏者番の加納正右衛門、悠市の上司ながら形ばかりで秘事を知らされていない足軽... 伝奇武家江戸
伝奇 待ちに待った、年末年始休みに突入 今年は後半になって、急に仕事が忙しくなってしまい、ブログとHPの更新がままならなくなった。「ほぼ日刊時代小説」のタイトルも返上しなくてはならないくらいのピンチだ。でも、今日から待ちに待った年末年始の休みに突入。時代小説の読書に、溜まっていた... 伝奇江戸
江戸 医者の逃亡者を描く時代小説 佐藤雅美(さとうまさよし)さんの『啓順地獄旅』を読んでいる。無実の罪を着せられ、江戸の火消しの顔役・聖天松に命を狙われる医者の啓順の逃亡劇を描く、『啓順凶状旅』に続くシリーズ第2弾である。啓順地獄旅 (講談社文庫)作者: 佐藤雅美出版社/メ... 2020.01.15 江戸痛快街道・旅
剣豪 愉しいチャンバラ小説の時間は終わり 荒崎一海さんの『孤剣乱斬』を読み終えた。『闇を斬る』シリーズの最新刊だが、3カ月に1作のペースで刊行され、気がつけば7作目になる。主人公鷹森真九郎の振るう弧乱の剣、霧月が、卑劣な悪事の限りを尽くす集団“闇”の頭目・鬼心斎の繰り出す刺客たちと... 2020.02.08 剣豪捕物江戸