佐伯泰英さんの『無刀 密命・父子鷹』を読み始めた。金杉惣三郎、清之助父子が活躍する「密命」シリーズの第15弾である。その帯を見てちょっと驚いた。佐伯さんの時代小説が1000万部を突破したという。
- 作者: 佐伯泰英
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: 文庫
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人気ミステリー作家や国民的な作家なら、珍しいことではないかもしれない。読者が限定される時代小説の分野で、しかも7年余りの活躍期間での達成というのは画期的なことだ。
「密命」シリーズのほかに、「居眠り磐音」「鎌倉河岸捕物控」「酔いどれ小籐次」「交代寄合伊那衆異聞」など、多くの人気シリーズを持っている。しかも、数カ月に1本というペースで各シリーズの新作を書き下ろしている。物語展開の面白さ、痛快な読み味と、その驚異的な量産体制で読者を引き付けている。
さて、今回の物語は、火消「め組」の鍾馗の昇平に纏持ち昇格の話が持ち上がったところから始まる。一方、金杉惣三郎とその息子清之助、次女結衣は、柳生の地に逗留する。その噂を聞きつけた近隣の諸藩から稽古願う者が柳生道場に殺到する。そこで、金杉父子が指導する“大稽古”が開催されることになった……。
出版元の祥伝社では、佐伯時代小説1000万部突破記念として、生サイン入り「密命」特製和綴本を限定100名にプレゼントする。22006年10月31日応募締め切りなので、ファンの方は『無刀 密命・父子鷹』の帯の裏面を要チェック!
コメント
私も↑の広告見てシリーズの多さ、それぞれの質の高さ、しかもどれも人気シリーズである事そして何よりそれが7年余という短期間に集中していることに驚きました。 それにしてもこれだけ多くのシリーズを同時に書くってすごいですよね。 よく作家さん自身が混乱しないなと思います(あたりまえですね、プロなんだから)
気がつくと、佐伯泰英さんの本ばかり読んでいる状態です。しかも、それでいて未読のシリーズがいくつかあります。