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蝦夷地を舞台にした時代小説

「マルコ式ネット白書」でアイヌに関するレポートが掲載されていた。アイヌ民族の歴史を解説するなかで、江戸幕府や松前藩とアイヌ民族の関係が記述されていて興味深かった。

江戸時代の北海道は蝦夷地と呼ばれ、その南端に松前藩が置かれていた。松前藩は米が取れなかったので、主だった家臣に蝦夷地をいくつかに分割してその一部を与え、そこでアイヌの人々と交易することを認めた。これを場所といい、場所を与えられた家臣を知行主という。

やがて商人が知行主に上納金(運上金)を納め、そこでの交易を請け負うようになる。これが場所請負制(ばしょうけおいせい)のはじまり。17世紀後半以降、アイヌの人々は、場所請負制の弊害で、商人の横暴により苦しい生活を余儀なくされるようになる。

時代小説でも蝦夷地を描いた作品がいくつかある。佐江衆一さんの『北海道人―松浦武四郎』、佐々木譲さんの『黒頭巾旋風録』、原田康子さんの『風の砦』などが思い出される。いずれもアイヌの人たちへの眼差しが温かい物語ばかり。

北海道人―松浦武四郎 (講談社文庫)

北海道人―松浦武四郎 (講談社文庫)

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)

風の砦〈上〉 (講談社文庫)

風の砦〈上〉 (講談社文庫)

暑い毎日、北の大地を舞台にした時代小説に浸ってみるのも悪くない。