単行本★時代小説新刊情報|2023年4月の新刊(1日→末日)
2023年4月1日から4月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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中島要さんの『誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々』
隠居した老母の恋に振り回される兄妹、跡取り息子の教育に悩む大店の主人、実家の隠し子騒動に苛立つ嫁……。女の幸せは、男次第、金次第なのでしょうか? 江戸の商家を舞台に、一筋縄ではいかぬ家族の絆と情愛を描いた痛快時代小説です。
武内涼さんの『厳島』
河越夜戦、桶狭間の戦いと並んで、“日本三大奇襲”に数えられる「厳島の戦い」。兵力わずか四千の毛利元就軍が二万八千の陶晴賢軍を打ち破った名勝負の影には、壮絶な人間ドラマがありました。謀略で勝利した元就と、義を貫いて敗れた晴賢……対照的な二人の武将を通して人間の矜持を問う、歴史長篇。
佐藤雫さんの『白蕾記』
大坂の蘭学塾「適塾」を営む名高い医学者、緒方洪庵の妻となった八重。ぎこちない暮らしの中、次第に二人は心を通わせていきます。そんな中、恐るべき疫病の疱瘡が流行の兆しを見せはじめましたた。洪庵と八重は、人々が疱瘡に苦しむことのない世をつくるため、適塾で学ぶ志士たち――大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉らと共に新医術「牛痘種痘」を広めようとします……。多くの人材を育て、近代医学の礎を築いた夫婦のひたむきな愛と絆を描く歴史小説。
砂原浩太朗さんの『藩邸差配役日日控』
江戸の総務部総務課――藩邸差配役には日々、大小さまざまな厄介事が持ち込まれます。ある日、「若殿が消えた」との報が……。今、注目の時代小説家が描く、ニューヒーロー登場。
東郷隆さんの『うつけ者 俄坊主泡界2 江戸破壊篇』
激動の大塩平八郎の乱による混乱をついて大坂から脱出し、江戸に潜伏する泡界坊。ここでも不正を許せぬ心に火がつきました。公方様御側衆の土田新吉郎が、将軍のおぼえめでたいのをかさにきて利権をめぐって悪行三昧。泡界は新吉郎を破滅させるため、類例のない大胆な策を講じます。『大坂炎上篇』に続く、泡界坊の痛快な活躍に刮目。
★2023/4/19追記
三田誠広さんの『光と陰の紫式部』
幼くして安倍晴明の弟子となり卓抜な能力を身に着けた香子=紫式部。皇后彰子と呼応して親政の回復と荘園整理を目指し、四人の娘を四代の天皇の中宮とし皇子を天皇に据えて権勢を極める藤原道長と繰り広げられる宿縁の確執。
書き下ろし長篇小説。
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』放送に向けて、読んでみたい1冊。
★2023/5/11追記
竹本健治さんの『話を戻そう』
幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門の孫が冴えわたる機智で怪異に挑みますが……話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進みません!? 膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕! 脱線の先に隠された○○とは? 著者初の偏愛歴史ミステリー。
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