『土下座奉行 どげざ忠臣蔵』|伊藤尋也|小学館文庫
2024年5月1日から5月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2024年5月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、伊藤尋也(いとうひろや)さんの文庫書き下ろし時代小説、『土下座奉行 どげざ忠臣蔵』に注目しています。
江戸は弘化年間、徳川十二代将軍家慶の治世。
千代田城「松の廊下」で、土下座奉行こと牧野成綱は行く手をはばまれた。
はばんだのは、老齢白髪の吉良義房。幕府の儀式典礼を司る高家の主だ。
牧野の作法が礼を失しているというではないか。
吉良にとがめられ、進退きわまった牧野は、必殺技の「土下座」を繰り出す――。
一方、江戸の道ばたでは、人を斬る「辻斬り」でもなければ、金品を奪う「辻盗人」でもない、奇妙な悪事が流行り、町人を震え上がらせていた。
探索に奔走する同心の小野寺重吾の前に、美貌な若侍の吉良桔梗之介が現れ、事態はとんでもない方へ……。
意気衝天の剣戟捕物、みたび見参!(『土下座奉行 どげざ忠臣蔵』(小学館文庫)Amazonの内容紹介より)
著者は、伊藤ヒロの名義でライトノベルで活躍され、伊藤尋也名義で書いた時代小説『土下座奉行』では、2023年に第12回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞しました。
第2弾の『土下座奉行 どげざ禁止令』も、笑って泣けます。
激動の幕末、町奉行として土下座を必殺技にして、事件を裁く名奉行、牧野駿河守成綱こと「どげざ駿河」の痛快な活躍を描く、ユーモア時代小説の第3弾。
今度は、時代は違いますが、「忠臣蔵」ということで、どのような展開になるのか、今から興味津々です。
時代小説●2024年5月上旬の新刊情報(文庫)
時代小説●文庫新刊情報|2024年5月上旬の新刊(1日→10日) 2024年5月1日から5月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →...
■今回ご紹介した本
伊藤尋也|時代小説ガイド
伊藤尋也|いとうひろや|時代小説・作家 1974年、岐阜県生まれ。 2020年、警察小説『小学生刑事(デカ)』で作家デビュー。 2021年、『孫むすめ捕物帳 かざり飴』(小学館文庫)で時代小説作家としてデビュー。 2023年、『土下座奉行』...