『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』|泉ゆたか|講談社文庫
2022年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年11月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、講談社文庫の新刊に注目。泉ゆたかさんの動物時代小説、『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』を取り上げてみました。
前作の『お江戸けもの医 毛玉堂』は、最初に単行本で刊行されて、その後、文庫化されましたが、本書は最初から文庫書き下ろしで登場します。
谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」。
動物好きでしっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な医師・凌雲が営む、動物専門の療養所だ。
近頃、とってもお利口さんなのに、足腰に問題を抱える犬たちが頻繁に運ばれてくる。
その犬たちは全て、浅草寺の犬屋「賢犬堂」から買われていた。
何か原因があるのかしら? 美津は不穏な思いを抱くが――。江戸の世でも、ペットを思う気持ちは今と変わらない――。
お江戸のドクター・ドリトル、もふっと可愛くほっこり温かい傑作時代小説第2弾!(『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』(講談社文庫)Amazonの内容紹介より)
10月に第1弾の『お江戸けもの医 毛玉堂』が新刊文庫として出たばかりで、続編がすぐに文庫で読めるのは、ファンとしてうれしいばかりです。
ペットブームの今を反映し、時代小説の世界にも空前の動物小説ブームが到来したように思います。犬、猫、小鳥など、愛らしい動物たちが登場します。
かくいう私ももふもふには眼がなく、動物小説は大歓迎です。
今月、三國青葉(みくにあおば)さんの『福猫屋 お佐和のねこだすけ』も要チェックで、早速、読書リストに入れました。
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『お江戸けもの医 毛玉堂』(泉ゆたか・講談社文庫)
『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』(泉ゆたか・講談社文庫)
『福猫屋 お佐和のねこだすけ』(三國青葉・講談社文庫)