長き武者修行から帰ってみれば、道場は長屋に

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長屋道場騒動記(一) 迷い熊帰る双葉文庫から刊行された、芝村凉也(しばむらりょうや)さんの文庫書き下ろし時代小説、『長屋道場騒動記(一) 迷い熊帰る』を入手しました。

「素浪人半四郎百鬼夜行」、「御家人無頼蹴飛ばし左門」「討魔戦記」など、次々と読み出したら止まらない時代小説シリーズを発表する、著者の待望の新シリーズです。

神田にある老舗菓子舗惠比壽屋の裏手に建つ剣術道場の前に旅装の浪人が現れた。ひときわ目立つ上背と長大な得物を担ぐ姿に、周囲の者が警戒し番屋に連れて行くが、男は十年前に武者修行に出た道場の一人息子の間野生馬だと名乗る。思わぬ人物の突然の帰還と変貌ぶりに偽者の疑いをかけた惠比壽屋の娘お君は、男を追い払おうと画策するのだが……。

十四の少年のときに父の命で知り合いの下へ修行に出された生馬が、十年ぶりに江戸へ帰ると、道場は火事で長屋を焼け出された者たちの住まいになっていました。
しかも、その変貌ぶりから、周囲の者からはその巨躯から“迷い熊”と呼ばれて、素性を疑われることに。

心優しい“迷い熊”と、小柄ながら相当なお転婆娘のお君の掛け合いが楽しい、痛快人情活劇の始まりです。

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『長屋道場騒動記(一) 迷い熊帰る』(芝村凉也・双葉文庫)