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殺生奉行シリーズの完結編

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えとう乱星さんの『あばれ奉行 安藤源次郎殺生方控』を読んでいる。10年前に単行本で読んで、その面白さに感動して、一気にえとう乱星さんがごひいきの作家の一人になったという記憶のある作品。

殺生方は、三代将軍・家光の治世、狩りの全般を取り仕切り、将軍の狩りをつつがなく遂行する役目をしていた。ところが、五代・綱吉は生類憐れみの令を発するほどの殺生嫌いであり、綱吉の治世では狩りは行われなかった。鷹狩りの鷹は、伊豆七島の新島に放たれた。(このことは、先日の江戸文化歴史検定にも出題された)

殺生方は生類憐れみの令を破る者を取り締まるためにその存続を許されていた。綱吉の死後、生類憐れみの令が廃止されたが、六代将軍・七代将軍の治世間は、ほとんどなすべき仕事がなかった。

時は享保元年、殺生奉行の筒井隼人と同役織部忠行は、新将軍の吉宗に呼び出され、旧来どおり狩りの全権を委ねられた。一方、隼人の庶子、源次郎は喧嘩好きで、手がつけられない“わやく者(乱暴者)”ぶりを発揮し、吉原通いを続けていたが…。

殺生方控に隠された将軍家の秘密と、吉宗と争う尾張家の確執を描く、伝奇時代小説。この作品から読み始めても十分楽しめるが、『かぶき奉行』『ほうけ奉行』の順に読むと、時系列に物語を堪能できて、さらに面白さが増す。