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秋の雨と『梅雨ノ蝶』

秋の雨の日、佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読み始めた。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第19作目にあたる。佐伯さんのシリーズの中で一番筆が進んでいる。書き下ろしなので、発売時期と物語の季節を合わせてもらえると、より作品との一体感が深まる気がする。

梅雨ノ蝶 ─ 居眠り磐音江戸双紙 19 (双葉文庫)

梅雨ノ蝶 ─ 居眠り磐音江戸双紙 19 (双葉文庫)

さて、物語は、安永六年四月、梅の木に青梅が生って初夏の陽射しを受けるころから始まる。神保小路の直心影流佐々木玲圓道場の増改築普請も完成を間近に控えたある日、南町奉行所定町廻り同心木下一郎太が今津屋に磐音を訪ねてきた…。

磐音のもとにどのような事件がもたらされるのか、春風駘蕩とした磐音の剣がいかなる悪を討つのか、ページを繰る楽しみがある。