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希代のいくさ人、島左近を描く、火坂雅志さんの絶筆となった長編

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左近 上2015年2月に58歳の若さで亡くなった、火坂雅志さんの絶筆となった力作長編、『左近』上・下がPHP研究所より刊行されました。

大和国を治める筒井家で、その剛直さと胆力を認められて若くして侍大将に取り立てられた島左近。
しかし、永禄二年(1559)、松永弾正が柳生宗厳を寝返らせて大和に攻め入ってきた。窮地に陥る筒井勢にあって、一人気を吐く左近であったが、次々と味方の城は落とされて、筒井場も孤立してしまう……。

“石田三成に過ぎたるもの”として称された戦国武将・島左近の知られざる生涯を描いた長編。作者急逝により未完ながらも、上下巻で読みごたえ十分です。文芸評論家の縄田一男さんによる解説も、火坂さんを偲ぶ名文になっています。

島左近というと、隆慶一郎さんの『影武者徳川家康』を想起する、魅力的ないくさ人です。同じ火坂さんの新作『天下 家康伝』と合わせて読んでみたいと思います。

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『左近』上
『左近』下
『天下 家康伝』上(日本経済新聞出版社)

→PHP研究所|左近 上