【新着本】双葉文庫2025年7月の新刊。累計100万部突破の新刊も

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双葉文庫の2025年7月の新刊をご紹介いたします。
今月は、千野隆司(ちの・たかし)さんの『おれは一万石 火中の富札』と、藤井邦夫(ふじい・くにお)さんの『新・御刀番黒木兵庫 無双流隠密剣』の2冊が登場いたします。

『おれは一万石 火中の富札』は、累計100万部を突破した大人気シリーズの第33巻です。今回は、どのような危機が主人公に襲いかかるのでしょうか。
『新・御刀番黒木兵庫 無双流隠密剣』は、閑職に甘んじていた御刀番頭が、藩内に渦巻く陰謀に立ち向かう姿を描いた時代小説シリーズの第3弾です。

『おれは一万石 火中の富札』

おれは一万石 火中の富札 (双葉文庫)千野隆司
双葉社・双葉文庫

カバーデザイン:重原隆
カバーイラストレーション:松山ゆう

ここに注目!
第33巻となる本作では、寛政四年(1792)七月に江戸を襲った大火が描かれます。火元は麻布笄橋(こうがいばし。現在の西麻布三丁目付近)で、そこから赤坂、青山、麹町、番町、飯田町、小石川御門を経て、小川町や三崎稲荷にまで延焼し、武家地を中心に広範囲に被害が及びました。これは、明和九年(1772)の目黒行人坂の大火以来、約20年ぶりの火事災害となりました。

当時、火災時の武家では「門を守ること」が最優先とされ、門を焼失すると、母屋が無事でも「御家を焼失した」とみなされ、改易などの重い処分を受けることもありました。逆に、門さえ無事であれば、母屋を焼かれても「焚火の火が燃え移った」と言い訳ができ、公儀からお咎めを受けることもなかったといわれています。

さて、われらが高岡藩井上家は、前年の寛政三年三月に正紀が藩主を継ぎ、初めての国入りを目前に控え、例によって資金難に悩まされています。

翌日、正紀一行が焼け跡を見て回っていたところ、小石川御門周辺の瓦礫の中から、湯島天神の富籤の富札を発見します。のちに、この富札が百両の当たり札であることが判明し、正紀たちは思わぬ事件へと巻き込まれていきます。

毎回、高岡藩にさまざまな試練を与え続ける著者の筆致が光る、痛快な時代小説です。

あらすじ

寛政四年七月、高岡藩井上家当主・正紀に、公儀からお国入りの許可が下ります。藩主として初の帰国とはいえ、参勤交代の費用に一同が頭を抱えるなか、麻布笄橋を火元とする大火が江戸の町を襲います。武家地を中心に甚大な被害が出た翌朝、様子を見に出向いた正紀たちは、焼け跡で一枚の富札を拾いますが、この札が思いもよらぬ事件の発端となって――。大人気シリーズ第33弾です。

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

今回取り上げる本


目次
前章 猛火の襲来
第一章 小石川御門
第二章 二等の富札
第三章 定信派老中
第四章 世子の廃嫡
第五章 できた御仁

2025年7月12日 第1刷発行
本文249ページ

文庫書き下ろし

千野隆司|時代小説ガイド
千野隆司|ちのたかし|時代小説・作家1951年、東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒、出版社勤務を経て作家デビュー。1990年、「夜の道行」で第12回小説推理新人賞受賞。2018年、「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで...

『新・御刀番黒木兵庫 無双流隠密剣』

新・御刀番黒木兵庫 無双流隠密剣 (双葉文庫)藤井邦夫
双葉社・双葉文庫

カバーデザイン:泉沢光雄
カバーイラストレーション:朝江丸

ここに注目!
本シリーズの最大の魅力は、水戸藩の御刀番として主君の秘蔵の名刀を手入れ・管理する黒木兵庫が、愛刀・胴田貫をふるって敵を斬る豪快な剣技を堪能できる点にあります。

さらに、本作では水戸徳川家当主・斉脩(なりのぶ)の息子、京之介の成長にも大きな注目が集まります。五歳のとき、兵庫と仮の父子となって水戸を脱出し、道中では裏柳生の忍びと死闘を繰り広げながら江戸にたどり着いた京之介が、八年ぶりに水戸へ戻る姿が描かれます。

目付頭・松木帯刀のもとに、国許の徒目付から「領内と領民に不穏な気配あり」との書状が届きます。松木から報告を受けた斉脩は、兵庫に御刀蔵の名刀の手入れを命じるとともに、密かに領内の不穏な動きを探るよう密命を下します。

兵庫との旅を通して、さまざまな経験を重ねて成長していく京之介の姿には、思わず引き込まれます。朝江丸さんによるカバーイラストに描かれた前髪姿の京之介も凛々しく、読者の心を強く惹きつけます。

あらすじ

国許の徒目付・望月小五郎から、水戸城下の不穏な気配を知らせる書状が江戸に届きます。藩主・斉脩は、真相を探るよう御刀番頭・黒木兵庫に水戸行きを命じます。

十三歳になった長子・京之介を密かに同行させ、兵庫は江戸を出立しますが、道中、ある宿場で水戸藩士を捜す武家と遭遇します。兵庫たちを待ち受けるその男の目的とは何か。そして、その正体とは――?

一見長閑に見える水戸城下に渦巻く陰謀に、閑職に甘んじていた御刀番頭が立ち向かう、書き下ろし人気シリーズの第3弾です。

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)


目次
第一話 無双流隠密剣
第二話 逃亡者
第三話 二人の刺客

2025年7月12日 第1刷発行
本文306ページ
文庫書き下ろし

藤井邦夫|時代小説ガイド
藤井邦夫|ふじいくにお|時代小説・作家1946年、北海道旭川生まれ。日本大学芸術学部卒業。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。2019年、『新・秋山久蔵御用控』シリーズと『新・知らぬが半兵衛手控帖』シリーズで第8回(...