『よろず屋お市』『日本一の商人』の作家誉田龍一さん、死去

よろず屋お市 深川事件帖『よろず屋お市 深川事件帖』、『天下を駆ける』、『日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記』など、多くの文庫書き下ろし時代小説を発表されてきた作家の誉田龍一(ほんだりゅういち)さんが、3月9日に心不全のため東京都内で逝去されました。享年57歳。

誉田さんは、1963年3月、大阪府生まれ。学習塾講師を経て、2006年「消えずの行灯」で第28回小説推理新人賞を受賞してデビュー。
歴史小説界に風穴をあけんとする作家集団、歴史小説イノベーション「操觚(そうこ)の会」の創設メンバーの一人(渉外)として活躍されていました。

『大目付光三郎 殿様召捕り候』『殿さま同心 天下御免』『将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記』など痛快時代小説シリーズにおける、先が読みたくなる主人公設定が絶妙で、文庫書き下ろし小説の要諦を押さえた作品です。

人情時代小説『泣き虫先生』シリーズは、手習い所を舞台に繰り広げられる、新米師匠と手習い子のやり取りが温かいが忘れられません。
『見破り同心 天霧三之助』は、刑事コロンボのような南町奉行所同心が活躍する、倒叙もの捕物帳の傑作でした。

朝廷と幕府の安寧を護る闇高家・一色彪馬の痛快な活躍を描く『天下を駆ける』シリーズ。新喜劇を想起させる、ドタバタぶりが楽しい大坂・堺の呉服商一家を描く『日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記』。そして、女性私立探偵小説の時代小説版『よろず屋お市 深川事件帖』など、続編が読みたい作品がいっぱいあります。

ファンの一人として、その早すぎる死をとても残念に、悲しく思いますが、これまでたくさんの素晴らしい作品を発表していただきましたことに感謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。

歴史小説イノベーション「操觚の会」
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作家の誉田龍一氏死去 「消えずの行灯」シリーズ:時事ドットコム
誉田 龍一氏(ほんだ・りゅういち、本名上田隆祥=うえだ・たかよし=、作家)9日、心不全のため東京都内で死去、57歳。大阪府出身。葬儀は近親者で行い、後日「お別れの会」を開く予定。 学習塾講師を経て、2006年に「消えずの行灯(あんどん)」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。時代小説を中心にミステリー、児童書も手掛けた。主...

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『消えずの行灯 本所七不思議捕物帖』(双葉文庫)
『大目付光三郎 殿様召捕り候』(コスミック・時代文庫)
『殿さま同心 天下御免』(コスミック・時代文庫)
『将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記』(コスミック・時代文庫)
『泣き虫先生、江戸にあらわる-手習い所純情控帳』(双葉文庫)
『見破り同心 天霧三之助』(徳間文庫)
『天下を駆ける 菊と葵の拝領剣』(コスミック・時代文庫)
『日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記』(角川文庫)
『よろず屋お市 深川事件帖』(ハヤカワ時代ミステリ文庫)

誉田龍一|時代小説リスト
誉田龍一|ほんだりゅういち|時代小説・作家 1963年3月3日-2020年3月9日。大阪府出身。 2006年、「消えずの行灯」で第28回小説推理新人賞受賞。 ■時代小説SHOW 投稿記事 ...