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文明開化期の大阪の町を活写する、「浪花の源蔵」全五巻完結

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浪花の源蔵召捕記事全集 第五巻 汚名をそそげ有明夏夫(ありあけなつお)さんの名作捕物小説、『浪花の源蔵召捕記事全集 第五巻 汚名をそそげ』(捕物出版)を入手しました。

本書は、有明夏夫さんの直木賞受賞作「大浪花諸人往来」シリーズをオンデマンド印刷で復刊し、『浪花の源蔵召捕記事全集』として全5巻に再編集したシリーズの5巻目となります。

文明開化期の大阪の町を舞台とした異色捕物小説。36話からなる浪花の源蔵召捕記事の全編を全5巻に収録。
本巻では「善人の仮面」「脱獄囚を追え」「川に消えた賊」「扇子は届いたか」「穴をあけた理由」「いわくありげな女」「汚名をそそげ」と、単行本未収録であった「四人組を逃がすな」の8編を収録。
多くの捕物小説が江戸時代の江戸を舞台とする中で、明治初年の文明開化期、しかも大阪の町を舞台としたという極めてユニークな設定の捕物小説であるとともに、大阪人の心意気や、文明開化に伴う急激な世相の変化に翻弄される庶民の心情が描かれた傑作。
(Amazonの内容紹介より)

単行本未収録の「四人組を逃がすな」は、「オール讀物」昭和六十一年二月号(文藝春秋刊)に掲載された短編です。

物語は、舶来物の扱う問屋に四人組の盗賊が強盗が入り、三千三百円相当の金品を盗み、丁稚を人質に取って逃げたという事件が起こり、源蔵と手下の安吉は事件解決に乗り出します。

描かれている時代は、明治十六年になっていました。第1作の「西郷はんの写真」のとき、一等巡査だった厚木寿一郎は難波警察署長に昇進し、作品の中の時の流れが感じられます。

■Amazon.co.jp
『浪花の源蔵召捕記事全集 第三巻 京街道を走る』オンデマンド印刷版(有明夏夫・捕物出版)
『浪花の源蔵召捕記事全集 第四巻 蔵屋敷の怪事件』オンデマンド印刷版(有明夏夫・捕物出版)
『浪花の源蔵召捕記事全集 第五巻 汚名をそそげ』オンデマンド印刷版(有明夏夫・捕物出版)

捕物出版からのお知らせ|捕物出版