化け猫騒動で知られる鍋島家の末裔が、人助けならぬ猫助け

江戸ねこ捜査網六堂葉月(ろくどうはづき)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸ねこ捜査網』が白泉社招き猫文庫より刊行されました。

鍋島化け猫騒動で知られる佐賀藩鍋島家の末裔、鍋島通茂は二十五歳の若さながら、十二年前の病がもとで総白髪。江戸の鍋島家中屋敷で若隠居として過ごしている。化け猫騒動の縁か呪いか、通茂はたいへんな猫好きで、猫の言葉を解する能力を持ち、人助けならぬ猫助けを己の使命としていた……。

化け猫騒動とは、佐賀藩二代藩主・鍋島光茂の時代に、家臣龍造寺又七郎が、光茂の機嫌を損ねたために斬殺され、又七郎の母も飼っていた猫に悲しみの胸中を語って自害。母の血を嘗めたネコが化け猫となり、城内に入り込んで毎晩のように光茂を苦しめるが、光茂の忠臣・小森半佐衛門が猫を退治し、鍋島家を救うという伝説。

本書でも通茂の相棒として、小森新右衛門という人物が登場し、バディ(相棒)小説としても楽しめそうです。

著者の六堂葉月さんは、女性向け(ボーイズラブ)な内容の小説で活躍されている作家さんとのこと。本書は一般向けエンタメ時代小説のデビュー作。森美夏さんの表紙装画も素敵で、猫好きならずとも気になる一冊です。

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『江戸ねこ捜査網』

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