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江戸の暗黒街に復讐を挑む男、切り札は最新式コルト六連発

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コルトM1851残月月村了衛(つきむらりょうえ)さんの新感覚時代小説、『コルトM1851残月』が文春文庫より刊行されました。第17回(2014年)大藪春彦賞受賞作です。

残月の異名を持つ郎次(ろうじ)。昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る祝屋の儀平一味の大幹部。組織の跡目と目された彼の運命は、ある殺しを機に暗転した。裏切られ、組織を追われた郎次は、屈辱の底で江戸の暗黒街に絶望的な戦いを挑む。その切り札は誰も存在すら知らぬ最新式のコルト六連発……。

大藪春彦賞は、ハードボイルド小説や冒険小説で活躍された作家大藪春彦さんの業績を記念して、優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家および作品に贈られる賞です。徳間書店が後援しています。これまでの受賞者には、実力派の新進作家たちが名を連ねていますが、時代小説では第9回受賞の北重人さん(『蒼火』)と、第17回に月村さんと同時受賞をした青山文平さん(『鬼はもとより』)とわずか3名だけです。

月村さんは、アニメ「Noir(ノワール)」の原案・構成・脚本を担当し、“至近未来”警察小説の『機龍警察』でデビューし、グローバルな冒険小説などで活躍されています。江戸の暗黒街を舞台に、解説の馳星周さんが時代小説ノワールと名付けて絶賛する本書を楽しみたいと思います。

なお、大藪春彦さんは、時代小説を書かれたことがあります。『孤剣』という作品です。
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『コルトM1851残月』
『蒼火』(北重人)
『鬼はもとより』(青山文平)
『孤剣』(大藪春彦)

大藪春彦賞|徳間書店

孤剣|時代小説SHOW ブックガイド