2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

ドラマ「真田太平記」の脚本家金子成人さんのシリーズ最新作

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付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女金子成人(かねこなりと)さんの『付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女』が小学館文庫より刊行されました。

天保二年、付添い屋で生計を立てる浪人秋月六平太は、同居していた妹佐和の再婚を機に、浅草元鳥越の一軒家から近所の市兵衛店へ移り住んでいた。付添いの仕事で知り合った未亡人の世話を焼いたり、長屋の住人のごたごたに巻き込まれたりと、落ち着かない日々を送っていた。市中では、荒っぽい押し込み強盗が頻発していた。そんなある日、六平太の隣の部屋に、座頭の杉の市という男が越してきた……。

金子成人さんは、ドラマ「鬼平犯科帳」や「剣客商売」、「真田太平記」など、原作のもつ世界観を大切にしながら、その魅力を十二分に引き出す名脚本家です。「付添い屋・六平太」は、そんな金子さんが手掛けた最初の書き下ろし時代小説シリーズ。時代小説の勘所を押さえており、「この時代小説がすごい!2016年版」では第4位にランクインしています。

商家の子女の遊山や稽古事の付添いを生業とする六平太が遭遇する事件を中心にストーリーは進みながらも、長屋を舞台にした人々の人情も温かく描かれていて、読み出したら止められないシリーズです。『文蔵 2016.3』で、「長屋小説」で人情を味わうという特集がありましたが、本作も「長屋小説」の面白さを兼ね備えています。

シリーズ7作目にあたり『鳳凰の巻 強つく女』では、俳優の西郷輝彦さんの推薦の言葉とともに、「激動の第三部始動! 最強の敵の正体は!?」という気になるキャッチもあり、そそられます。

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『付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女』
『文蔵 2016.3』

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