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九千五百石の旗本とは

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千野隆司さんの『冬花火』を読む。「本所竪川河岸瓦版」シリーズの第一作。主人公の横田筑前守真行は、九千五百石の旗本の当主で、三千石高の御鉄砲百人組の頭という設定。旗本は、将軍に御目見えができる家臣で、旗本八万騎と呼ばれるが、実数は二万三千人あまりという。家禄が九千五百石というと、あと五百石の加増があれば、一万石となり大名となる家格だ。

冬花火―本所竪川河岸瓦版 (学研M文庫)

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旗本上位60

物語中では、屋敷は、神田橋御門の外、勘定奉行役宅の斜め向かいと記されている。Yahoo!の古地図で調べてみると、平岡石見守六千石の屋敷になっている。実際の旗本の横田家は、当主名を横田筑後守といい、九千五百石で旗本筆頭であったらしい。屋敷はどこにあったのだろうか?

旗本筆頭と大名の末席を比べると、実質的な豊かさの点で、旗本のほうがいいように思えるがどうなのだろうか?

家禄二千石曲淵出羽守の四男で父親が屋敷の端女に生ませた子である真行は、横田家の先代から剣術の腕を買われて、三年前に旗本筆頭の横田家に養子入りする。その真行は、部屋住みだった頃の八年前から、本所松坂町の瓦版屋・花房の女主人お鶴と関係があった。

本所竪川(たてかわ)の北河岸で、手甲脚絆に草鞋履き、百姓ふうの身なりの若い男が、浪人風の侍二人に斬られて、油紙に包まれた紙の綴りを奪われた。瀕死の男は、「は、な、ぶさ。よ、こたさま」と言い残して意識を失う…。

江戸市中を騒がす大店襲撃、辻斬り、誘拐事件を解決すべく、真行とお鶴が活躍する捕物小説。主人公が旗本筆頭という設定が面白い。

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