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藤沢周平さんの初期の時代小説発見

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1月11日の朝日新聞の夕刊に、1997年に亡くなられた藤沢周平さんの無名時代の作品で所在が確認できなかった短編時代小説が13編発見された、というニュースが載っていた。作品は、1962年~64年にかけて時代小説雑誌に掲載されたものだという。今まで単行本や全集には収録されていないものばかり。

1960年代に時代小説雑誌があったということも興味深いが、これらの短編には、庄内藩の武家もの、江戸の市井もの、職人ものなどが含まれていて、藤沢さんの作家としてのルーツを知ることができそう。すぐれた作家の方は、初期の頃からレベルの高い傑作を発表されるケースが多いだけに、ぜひ、読んでみたいところ、短編集の刊行に期待したい。

藤沢周平さんというと、2005年9月に世田谷文学館で「藤沢周平の世界展」が開催され、その事跡をプレイバックすることができたが、故郷の山形県鶴岡市では没後10年をメドに2007年に藤沢周平さんをテーマにした記念館の建設計画があるそうだ。完成されたときには、『蝉しぐれ』をはじめ多くの作品の舞台である海坂藩のモデルとなった町・鶴岡を訪れてみたいと思う。

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

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