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時代小説に描かれる宴会

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昨夜は、会社の忘年会だった。ホールで全体のものをやった後に、吉祥寺の「檀亭」という鹿児島黒豚のしゃぶしゃぶの店で、部署の忘年の宴を行った。豚肉が柔らかくておいしく、酒も話も弾んだ。

時代小説で忘年会が描かれたものは、ちょっと思いつかない。半期の精算に追われる商家をはじめ、師走は多忙なことが多くて、忘年会という風習が一般的ではなかったのだろうか? 時間を作って少し調べてみたい。

赤穂浪士の討ち入りの際に、吉良上野介の在宅の日を調べるにあたり、年末の茶会の期日を探るという場面が、『四十七人の刺客』をはじめとした忠臣蔵を描いた作品によく登場する。これは忘年会の一種というよりも、隠居している吉良上野介が息子の上杉綱憲の領地である米沢へ移る前の送別の意があるように思われる。

時代小説の宴会のイメージという、『鬼平犯科帳』の第12巻に収録された「密偵たちの宴」という話が印象に残る。火付盗賊改方長官の長谷川平蔵の密偵を務める、相模の彦十、舟形の宗平、大滝の五郎蔵、小房の粂八、伊三次、おまさの六人が、事件が終わった後の慰労の宴と、そこから始まる事件が描かれていて興味深かった。

そういえば、花家圭太郎さんの『上野不忍無縁坂』でも、事件解決後の慰労の宴のシーンが描かれていた。こちらは「仕掛人・梅安」風の作品。

四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)

四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)

新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)

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上野不忍無縁坂―無用庵日乗 (双葉文庫)

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