伝奇

白魚の陣十郎―江戸隠密水軍(3)

室町時代、足利将軍の料理番を務めた四条流は、四条中納言藤原山蔭(824-888)卿が鯉を包丁したことから始まったと言われている。この四条流はその後多くの分派を生み出しながらも公家・武家の間に広くひろまっていった。四条流の系統には「園流」「...
幕末

安政五年の大脱走(1)

『安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)』を入手した。帯に、「名画『大脱走』を超える痛快、感動の娯楽大作!」とキャッチコピーが書かれていた。『大脱走』というと、スティーブ・マックイーン主演の捕虜収容所を舞台にしたアクション映画で、40代~50代...
芸道

宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編(1)

『宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短篇 (徳間文庫)』を入手。裏千家の月刊茶道誌『淡交』に連載された短篇をまとめたものということで、プロの茶道家の鑑賞眼にもたえた作品ということで期待感が大きい。今から読むのが楽しみだ。 先日、『利休遺偈 (小...
伝奇

白魚の陣十郎―江戸隠密水軍(2)

二宮隆雄さんの『江戸隠密水軍 白魚の陣十郎 (ベスト時代文庫)』を読んでいたら、江戸の町が作られていく過程が折々で綴られたいた。作品の舞台設定は寛永二年(1625)、三代将軍家光の時代。家康が入府したばかりの頃(天正八年)の江戸城は朽ち果...
芸道

非道、行ずべからず(2)

今、『非道、行ずべからず (集英社文庫)』を読んでいる。作者の松井今朝子さんは、松竹で歌舞伎の企画や製作に携わった後に、『仲蔵狂乱 (講談社文庫)』で第8回時代小説大賞(この賞は残念ながら現在はない)を受賞した時代小説作家。芝居小屋の様子...
未分類

「おっこちきれた」時代小説

『あなたの胸で眠りたい―長安遊侠伝 (集英社文庫)』などの、中国を舞台にした時代小説(和製武侠小説)を数多く書かれている藤水名子さんという作家がいる。ちょうど、読み終えたばかりの『斬られ権佐 (集英社文庫)』で、解説を書かれていた。同世代...
未分類

青色の捕り縄

宇江佐真理さんの『斬られ権佐 (集英社文庫)』を読んでいたら、興味深い記述があった。 … 権佐も父親の次郎左衛門と同じ仕立て屋である。だが、仕事の傍ら、南町奉行所与力、菊井数馬の小者を務めるという裏の仕事も引き受けていた。 嫁の実家にい...
芸道

非道、行ずべからず(1)

ここ数年、1年間に100冊の時代小説を読むことを目標にしてきた。昨年、時代小説は文庫で250冊ぐらい刊行されているので、その半分近くをカバーできる計算になる。しかし、実現はなかなか難しい。昨年は93冊と、もう少しで大台に乗るところだった。...
捕物

欠落ち(1)

GWということで、読書のペースがやや上り、竹内大さんの『欠落ち―公事師政吉御用控 (小学館文庫)』を読了。『神隠し (小学館文庫)』で第一回小学館文庫小説賞佳作入選し、同作品の主人公・公事師の政吉が活躍する捕物シリーズ第3弾だ。 町奉行は...
捕物

君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話(2)

『君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話』を読み終えた。髪結いの伊三次が活躍する人情捕物帳の最新リーズだが、今回はちょっと切なくさわやかな余韻が残った。伊三次が小者を務める北町奉行所定町廻り同心不破友之進の息子、龍之介が元服して見習い同心とし...