2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2021年時代小説ベスト10【単行本部門】

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2021年時代小説ベスト10 単行本部門

「時代小説SHOW」による、2021年時代小説ベスト10【単行本部門】を発表します。

対象は、Amazonでの発売日もしくは奥付表記が2020年11月1日から2021年10月31日発行の時代小説作品で、単行本で発表された作品になります。

1位 塞王の楯
塞王の楯 (単行本)

今村翔吾
集英社
【戦国/合戦】
発売日:2021/10/26

♪ 近江国に同時期生まれた、石垣積みの天才・穴太衆の石工・匡介と国友衆随一の鉄砲鍛冶・彦九郎。二人の天才が、関ヶ原前夜の大津城で相まみえる、戦国時代小説。
最強の「楯」と至高の「矛」が激突するシーンは、独創的でありながらも、臨場感あふれドラマチック。

2位 星落ちて、なお
星落ちて、なお(単行本)

澤田瞳子
文藝春秋
【明治/芸道】
発売日:2021/5/12

♪ 幕末から明治を代表する絵師河鍋暁斎(かわなべきょうさい)を父に持ち、自身も絵師として活躍した河鍋暁翠(きょうすい)こと、とよの生涯を描いた長編歴史時代小説。明治二十二年から大正十三年まで、六つの時代を取り上げて、一人の女性、とよの半生と絵師としての修羅をドラマチックに描いていきます。

3位 月と日の后
月と日の后(単行本)

冲方丁
PHP研究所
【平安/人物】
発売日:2021/9/17

♪ 藤原道長の娘に生まれ、一条天皇の中宮(后)となった藤原彰子の生涯を描く長編小説。一族間の権力争いや陰謀、時には怨霊までもが跋扈する朝廷で、彰子は、時の権力者に抗い、七代の天皇を見守り支え続け、“国母”として戦い続けました。

4位 高瀬庄左衛門御留書
高瀬庄左衛門御留書(単行本)

砂原浩太朗
講談社
【江戸/武家】
発売日:2021/1/20

♪ 神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門は、二年前に妻を亡くし、一人息子も事故で失いました。後には息子の嫁・志穂が残されるだけ。家族を失い、諦めと悔恨の中にいた庄左衛門は、藩内の騒動に巻き込まれ、再生していきます。庄左衛門と志穂の微妙な関係を縦糸に、藩内で次々に起こる騒動を横糸に、物語は端正な美しい文体で綴られていきます。

5位 天下一のへりくつ者
天下一のへりくつ者(単行本)

佐々木功
光文社
【戦国/籠城】
発売日:2021/1/19

♪ 天正十八年(1590)五月、北条氏政と氏直が籠城する小田原城は、豊臣秀吉率いる未曾有の大軍に包囲されて、絶体絶命の状況。稀代の奇人武将板部岡江雪が、風魔の小太郎、黒田官兵衛、利休らを舌先一つで動かし、絶体絶命をひっくり返す秘策を練り上げました。痛快な戦国エンタメ小説です。

6位 黒牢城
黒牢城(単行本)

米澤穂信
KADOKAWA
【戦国/ミステリー】
発売日:2021/6/2

♪ 天正六年十一月、織田家から摂津一職支配を許された、荒木村重は織田信長に叛旗を翻して、有岡城に立て籠もりました。降伏開城の説得に訪れた黒田官兵衛を地下牢に閉じ込める中で、有岡城では次々に不可解な事件が発生しました。城内の人心を掌握するために、事件の謎を解くように、村重は官兵衛に命じます。二人の武将の推理が激突する戦国ミステリー。

7位 涅槃 上・下
涅槃 上(単行本)

垣根涼介
朝日新聞出版
【戦国/人物】
発売日:2021/9/17

♪ 戦国史上最悪と呼ばれた梟雄・宇喜多直家の素顔に迫る長編小説。零落した武門に生まれ、幼くして豪商に育てられた八郎(後の宇喜多直家)は、商業の重要性に早くから気づき、町や商人の暮らしに強く憧れます。思春期に入ると年上の女性紗代と関わり合いを持ちます。自身に課せられた運命を再確認し、宇喜多家の再興を目指し、武家の道を歩みます。

8位 千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女
千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女(単行本)

武川佑
文藝春秋
【室町/合戦】
発売日:2021/3/26

♪ 義圓(後の室町六代将軍足利義教の若き日)と隻腕の少女小鼓の交流と活躍を描き、室町時代を活写する歴史時代小説。父の身代わりに左腕を斬り落とされた少女小鼓は「兵法」を得意にしています。古の兵法家になったように架空の山野で兵と兵を動く光景を鮮やかに目に浮かべることができ、義圓らと戦場を駆けていきます。

9位 噂を売る男 藤岡屋由蔵
噂を売る男 藤岡屋由蔵(単行本)

梶よう子
PHP研究所
【江戸/ミステリー】
発売日:2021/7/28

♪ 江戸市中の事件や噂などを日記に記録として残し、情報提供を生業にする藤岡屋由蔵。文政十一年、国禁の地図が何者かによって城内から持ち出され、異国人に手渡されたという噂を入手したことから、さまざまな人物が由蔵の前に現れます。由蔵の生い立ちや人間像に触れながら、国禁の日本地図を海外に持ち出そうとしたシーボルト事件の真相を追う歴史ミステリーです。

10位 風巻【しまき】 伊豆春嵐譜
風巻【しまき】 伊豆春嵐譜(単行本)

鳴神響一
早川書房
【明治/海洋】
発売日:2021/3/17

♪ 明治7年に起きた、フランスの貨客船ニール号が、伊豆半島の入間沖で沈没する海難事故を描いた長編小説。南伊豆入間村の若き漁師の達吉が一人の異人を救出し、密かに匿ったことから、鄙びた漁村は国家を揺るがすような大きな騒動に巻き込まれていきます。荒れる海での息詰まるような遭難者の救出回収のシーンに、興奮の渦に引き込まれていきます。

おことわり:管理人の理流が『この時代小説がすごい! 2022年版』(宝島社刊、対象期間:2020年10月1日~2021年9月30日)で発表したベスト6と、候補作品の対象期間が1カ月ずれているため、一部ランキングが違っています。

時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】はこちら

2021年時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】
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