『旗本遊俠伝』|岡本さとる|双葉文庫
2025年9月1日から9月10日に刊行予定の文庫新刊情報として、「2025年9月上旬の新刊(文庫)」を公開いたしました。
今回、特に注目したいのは、岡本さとるさんによる文庫書き下ろしの時代小説『旗本遊俠伝』(双葉文庫)です。
著者について
著者は、大学卒業後に松竹勤務を経て脚本家・演出家として活躍。2010年12月に時代小説『取次屋栄三』(祥伝社文庫)でデビュー。以降、「取次屋栄三」シリーズをはじめ、「剣客太平記」(ハルキ文庫)、「居酒屋お夏」(幻冬舎時代小説文庫)など、主に文庫書き下ろし時代小説作品で活躍しています。
2023年には、「仕立屋お竜」「居酒屋お夏 春夏秋冬」「八丁堀強妻物語」の各シリーズで、第12回日本歴史時代作家協会賞シリーズ賞を受賞しました。
現代の戯作者として、作家活動とともに、NHKBS時代劇「雲霧仁左衛門」の脚本や舞台の演出など、幅広く活躍されています。

あらすじ
旗本三百石・宝城家の次男・勇之助は、庶子であるがゆえに母や兄から疎まれ、それに反発するように夜ごと盛り場に繰り出し、遊興三昧の日々を送っていました。
「深川新地の勇さん」として皆に慕われ、気ままに暮らしていた勇之助ですが、ある日、本家の当主・宝城左衛門尉豊重から、千五百石の家の跡継ぎに望まれます。思いもよらぬ突然の指名に困惑する勇之助。しかし、これを機に彼の運命は大きく変わっていきます──。
最強の旗本快男児の活躍を描く、痛快時代シリーズ第一弾です。(『旗本遊俠伝』(双葉文庫)Amazon紹介文より抜粋・編集)
ここに注目!
岡本さとるさんの待望の新シリーズが双葉文庫で始まります。
庶子ゆえに母と兄に疎まれ、それに反発するかのように盛り場に繰り出し、無頼を気取る好男子。三百石の旗本の次男坊・勇之助を描く、痛快時代小説です。
鬼平こと、長谷川平蔵や遠山の金さんを想起させる、庶民派の時代ヒーローの登場にワクワクします。しかも、9月、10月と2カ月連続刊行となり、その活躍ぶりから目が離せません。

今回ご紹介した本
