2020年文庫書き下ろし時代小説ベスト10、公開

松本城と高島城

一泊二日で夏休みの旅行に行ってきた。JR中央本線を使って、一日目は松本、二日目は上諏訪を訪れる。昨年、長野・上田方面だったので、今度はぜひ松本をということで、行き先を決めた。

松本では、『もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)』で、杉浦日向子さんがおすすめだった蕎麦屋「野麦」で腹ごしらえをして国宝・松本城を攻めた。六階からなる天守閣への階段の昇り降りは想定外の急勾配で、しかも観光客が多く、ディズニーリゾートのアトラクション並みに渋滞するという珍しい経験も。城見学は、足腰が丈夫なうちに行った方がいいということを痛感する。

松本城は、石川氏→小笠原氏→戸田氏→松平氏→堀田氏→水野氏→戸田氏と徳川家譜代の六家の藩主たちの居城となる。しかしながら、重要な地のはずなのに、時代小説の舞台になったという記憶があまりない。なぜだろうか?

二日目の今日は、諏訪湖に面した上諏訪を訪れた。お目当ては、「諏訪の浮城」と呼ばれた高島城である。昭和四十五年に天守閣が復興された高島城は、堀に美しい姿を映していた。幕末まで諏訪家の居城であった高島城は、時代小説ファンにはおなじみの二人の幽閉先として有名。家康の六男・松平忠輝と吉良上野介の養子(実孫)の義周である。さほど僻遠の地とも思えないが、この場所に流されたのだろうか? 不思議だ。

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)

捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)

捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)

コメント

  1. 絶間 より:

    城涼し 四百年の ちょうな跡 
    松本城築城400年の年に偶然に行って、俳句を投稿したら入選しました!
    自分ではほかの句のほうが気に入っていたんですが(汗)

    杉浦さんの急逝は「武士の意気地」でもかなり話題になりました。
    同年齢に近いだけに本当に愕きました。合掌

  2. jidai-show より:

    松本城で柱の手斧(ちょうな)の跡、確かに印象に残りました。
    「武士の意気地」のサイトを訪れました。昔、「時代小説SHOW」に
    メッセージボードがあったころ、利用いただいたみなさんが
    集まっておられて、とても懐かしかったです。
    また、寄せてもらおうと思っています。