安部龍太郎さん版「葉隠」が楽しみ

『葉隠物語』(安部龍太郎)安部龍太郎さんの『葉隠物語』(H&I刊)を読み始めた。「葉隠」というと、隆慶一郎さんの『死ぬことと見つけたり』という大傑作が思い出される。病床の隆慶一郎が最後に会いたがった作家という伝説をもつ、安部さんが『葉隠』を書かれたということで、大変興味深い。また、縁を感じて、何ともうれしく思う。

葉隠物語


2011年、本年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。

朝日新聞に、佐伯泰英さんが2月から新潮文庫から書き下ろしの新シリーズを始められるという広告が掲載されていた。以前に徳間文庫から出ていた「古着屋総兵衛」シリーズの新しい展開のようで、楽しみである。

さて、今年も時代小説を100冊読むことを目標に掲げていきたい。ここ数年、途中で息切れしてしまって、HPでの更新も疎になってしまうが、何とか年末までがんばりたいと思う。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

『映画・ドラマ・小説で楽しむ 時代劇』発売

キネマ旬報社より『映画・ドラマ・小説で楽しむ 時代劇』が発売になった。「武士の家計簿」や「最後の忠臣蔵」など、話題の時代劇映画が公開され、来年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の放映が間近で、時代劇が旬のこの時期にピッタリの本。

特集は、役所広司さん、佐藤浩市さん、桜庭ななみさん、堺雅人さん、上野樹里さんのインタビューを交えて、2011年に観るべき最新時代劇の紹介。「のぼうの城」の忍城周辺やお江ゆかりの滋賀など時代劇ヒーローにゆかりの地や「桜田門外ノ変」のロケ地セット、全国映画村&ロケ地ガイドなど、誌面を見ていると行ってみたくなる。

「小説・マンガ・ゲームから楽しむ時代劇」のパートでは、時代劇が好きになる、おすすめの時代小説、時代劇コミックス、歴史ゲームなどをたっぷりと紹介している。

私も「キーワード別時代小説」のコーナーでおすすめの時代小説を8ジャンル×4作品=32作品紹介させていただいた。

そのほかにも、「一からわかる時代劇入門」では、時代劇を観るうえで知っておくと便利なルールを図解している。また、「時代劇の人物図鑑」では、ペリー荻野さんが信長、秀吉、家康をはじめ、歴史上おなじみの人物とそれぞれが登場するおすすめの時代劇を紹介している。必読だ。

A4判でオールカラーで、見ごたえたっぷり、年末年始の茶の間にどうぞ。

 映画・ドラマ・小説で楽しむ時代劇 (キネ旬ムック)

文庫ながら『大江戸地図帳』

地図の人文社から、『大江戸地図帳』が発売された。文庫サイズで江戸の町歩きのときに持ち歩くのにちょうどいい。

本書に掲載されている古地図は、「天保改正 御江戸大絵図」で、墨に加えて赤・緑・青・黄・褐色・灰色の六色を使った木版刷りで、その雰囲気を再現するために地図部分はカラー印刷になっている。「天保改正 御江戸大絵図」は、iPhoneアプリの「TOKYO古地図」でも使われている。

古地図については44のエリアに分割して、1エリアごとに見開きページで掲載しているので、武家屋敷の細かい文字の表示も読み取れる。

また、広域図は現在のJR山手線や東京メトロ、私鉄の路線を重ねているので、江戸の地名に慣れていない人でも大体の場所が把握できる工夫がされているのもうれしい。

後半では、江戸時代の基礎知識が解説されている。「時代小説副読本」とサブタイトルが付いているように、時代小説を詠む方におすすめしたい。

 大江戸地図帳 時代小説副読本

時代小説を読むとき、便利なiPhoneアプリ「TOKYO古地図」

TOKYO古地図iPhoneアプリの「TOKYO古地図」をゲットした。
http://itunes.apple.com/jp/app/id395144401?mt=8
iPhoneに江戸切絵図を入れて持ち歩いたら、便利だと思っていたので、このアプリのリリースを待っていた。

「TOKYO古地図」には、「天保改正 御江戸大絵図」を収録している。切絵図ではなく1枚ものの大きな地図だ。1枚ものなので尾張屋板切絵図ほど精細ではないが、その代わり、切絵図よりも位置や方向のデフォルメが少なく、拡大しても違和感が少ない。渋谷や新宿などの周辺部はややデフォルメがある。

とはいえ、五色刷りで神社仏閣なども絵画的に描かれていてきれい。この辺りは尾張屋板に似ている。また、カタカナを多用した表記は味わいがある。

ワンタッチで現代の地図との切り替えが可能だが、意外とズレが少なく、製作者の苦労が推察できる。
主要なスポットにピンが立てられて、解説文と古い写真が加えられている。iPhoneのカメラ機能とも連動していて、江戸散歩の記録用に使えそう。