単行本★時代小説新刊情報|2022年12月の新刊(1日→末日)
2022年12月1日から12月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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植松三十里さんの『家康の海』
豊臣秀吉によって途絶えた朝鮮との国交回復、さまざまな思惑をもって来日する西欧諸国との交渉、そしてメキシコへの野心……。
知られざる家康の後半生を、その外交戦略を支えたイギリス人航海士のウィリアム・アダムス、朝鮮貴族の娘・おたあの視点を交えて描いた歴史ロマンです。
赤神諒さんの『友よ』
四国を統一しつつあった長宗我部元親。その嫡男・信親は、武勇の誉れ高く、人望も厚く、将来を嘱望されていましたが、22歳の時に、島津家を相手にした戸次川の戦いで命を落とします。彼はなぜ、“必敗必死”の戦場にとどまり、その地で死ななければならなかったのでしょうか。
家臣や領民、そして戦った敵までをも魅了し、「友」として取り込んでいく、信親の熱い生きざまを描く青春歴史群像小説です。
川越宗一さんの『見果てぬ王道』
映画事業で大成功をおさめ、その資金で革命家・孫文を支援し続けた梅屋庄吉。その情熱と葛藤、国境を越えた友情を描いています。梅屋の経営するM・パテー商会は、日本最古の映画会社、日活の創立者の一つ。
伊東潤さんの『一睡の夢 家康と淀殿』
大坂の陣の数年前。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいました。
一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていました。
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かします。まったく新しい「家康像」を描いた歴史小説。
麻宮好さんの『恩送り 泥濘の十手』
付け火の真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。
ある日、大川に若い男の土左衛門が上がり、袂から見つかったのは漆塗りの毬香炉。
身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した毬香炉は一対だったと判ります。
おまきは新たな手がかりを元に利助を探し出せるのでしょうか?
第1回警察小説新人賞受賞作。
上田秀人さんの『継ぐ者』
氏を徳川と変えた家康は、元服した嫡男信康を岡崎に残し遠江を攻略。ところが武田晴信が遠江へと侵攻し、家康は敗れます。危機に陥った家康ですが、直後に晴信が病死して形勢が逆転、反攻に出て信康も初陣を飾ります。さらに織田徳川連合軍は設楽原で武田勝頼と決戦して大勝を収めました。
武田を倒し、徳川家の前途は洋々と思われましたが……。
徳川家康と嫡男、悲劇のドラマが。
門井慶喜さんの『江戸一新』
日本史上最大の焼失面積と死者数を出した「明暦の大火」に立ち上がった男がいました。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出しました。現在の東京に繋がる大都市・大江戸への「建て替え」が始まりました。
木下昌輝さんの『戦国十二刻 女人阿修羅』
歴史の大事に至るまでを濃密に描く歴史イノベーション「戦国十二刻」シリーズ第3弾。荒れ狂う時代に翻弄される七人の女性の一日に迫る作品集。家康の子を身ごもった阿茶の局の覚悟、愛に報いる細川ガラシャの永遠の命。斬新な歴史解釈でじりじりと史実に迫り濃く熱い時を刻みます。
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