単行本★時代小説新刊情報|2022年10月の新刊(1日→末日)
2022年10月1日から10月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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諸田玲子さんの『麻阿と豪』
戦国時代。加賀一帯を支配する大名・前田利家の娘であった麻阿と豪、その波乱の生涯を描く歴史長編。
麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、城から命からがら逃げ出します。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命でした。
一方、妹の豪は、秀吉の養女として育てられた後、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぎます。
姉妹は、時に反目しながらも、助け合い、前田家生き残りのため、子供たちのため、様々な苦難を乗り越えていきます。
周防柳さんの『うきよの恋花 好色五人女別伝』
「八百屋お七」、「樽屋おせん」、「お夏清十郎」……。
江戸時代の人々の注目の的になった恋の事件の裏には、悲しい“まこと”と、優しい“ほら”があrました。
心中、駆け落ち、不義密通。江戸のスキャンダルをまとめた井原西鶴の代表作『好色五人女』を大胆に新解釈した、胸に刺さる悲恋時代小説。
伊東潤さんの『天下大乱』
歴史小説の大家である著者が、満を持して、天下の大乱、関ヶ原の戦いを描きます。
ついに徳川家康率いる東軍と毛利輝元を総大将とする西軍が関ヶ原で対峙することに……。最新史料を駆使し、家康と輝元、二人のの視点で描く戦国歴史巨編。
奥山景布子さんの『葵のしずく』
徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬――徳川の傍流に生まれて幕末、維新に翻弄された悲運の高須松平家・四兄弟。
彼らの波瀾に満ちた幕末と明治を描いた『葵の残葉』は、新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞しました。
本書はその姉妹編です。高須松平家の四兄弟の近くにいて、激動の時代に「生きる選択」をした女性たちを描いた物語。
森明日香さんの『写楽女』
第14回角川春樹小説賞受賞作。
寛政六年の春。地本問屋の「耕書堂」に、女中として働くお駒は買い物に出ようとしたとき、店の中に入って行く一人の男を見かけます。その男は、写楽と名付けられた新しい絵師でした。
「耕書堂」の店頭に写楽の役者絵が並ぶと、江戸の町に衝撃が走りました。それは、今まで誰も見たことのない役者絵でした。賛否入り混じる評判の中、店主の蔦屋重三郎に呼ばれたお駒は、次の興行で出す写楽の絵を手伝ってほしいと言われ――。
月村了衛さんの『十三夜の焔』
天明四年五月の十三夜。将軍家外出時の警護や市中見廻りの御役目を負う先手弓組番方・幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の惨殺体を発見します。傍らには匕首を手に涙を流す若い男。喬十郎は咄嗟に問い質すしますが、隙をつかれて取り逃がします。やがて、逃げた男は大盗「大呪の代之助」一味の千吉だと判明。悪事に立ち向かう喬十郎と、闇社会をうまく立ち回る千吉の。二十年以上にわたる因縁の対立関係を描く時代小説。
★2022/10/23追記
羽鳥好之さんの『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』
寛永八年、かつて西国無双と呼ばれた立花宗茂は、三代将軍徳川家光から、神君家康はいかにして「関ケ原」を勝ち抜いたのかと、剣呑な諮問を受けました。
関ケ原の戦いの新たな解釈に挑む、日経小説大賞最終候補作を、大幅に改稿した、著者デビュー作。
!おすすめ度
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