単行本★時代小説新刊情報|2022年6月の新刊(1日→末日)
2022年6月1日から6月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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梶よう子さんの『広重ぶるう』。
美人画は「色気がない」、役者絵は「似ていない」と酷評されてばかりの歌川広重。鳴かず飛ばずの貧乏暮らしのなか、舶来の高価な顔料「ベロ藍」の、深く澄み切った色味を目にした広重は、この青でしか描けない画があると一念発起しました。日本の美を発見した名所絵で一世を風靡した絵師の、比類なき半生を描く長編小説。
天津佳之さんの『あるじなしとて』。
文順調に出世していた菅原道真は、讃岐守という意に反した除目を受け、自暴自棄となりながら海を渡って任国へ向かいます。律令体制の崩壊を悟った道真は、この地を“浄土”にしようと治水を行なった空海の想いを知ると共に、真の政治家への道を歩み出します。菅原道真の知られざる姿を描いた長編小説。
稲田幸久さんの『駆ける(2) 少年騎馬遊撃隊』
吉川元春に拾われ、騎馬遊撃隊を率いるようになった少年・小六。尼子再興を願う猛将・山中幸盛(鹿之助)。それぞれが異なる強さを求め、戦い、抗います。
毛利対尼子、熾烈なる最後の戦いを描く、第13回角川春樹小説賞受賞作の続編です。
朱川湊人さんの『揚羽の夢 知らぬ火文庫』。
平安鎌倉の世を襲う、疫病、地震、そして戦。壊れゆく都で、若き日の鴨長明が見た、虚無と無常。廂の下、猫と身を寄せ合い暮らす青年、自らを“喰い残し”と名乗る顔の抉(えぐ)れた女、影のない美しき三姉妹の尼――。
源平合戦の片隅で、長明の胸に小さな火を灯し、消えていった忘れがたき人々を描く、儚くもせつない物語。。
花村萬月さんの『姫』。
離島に巨大南蛮船が漂着。中には無数の棺、そして一人の赤子がいました。島の網元・利兵衛はその赤子を「姫」と名付け育てます。たちまち美しく育った姫は人外の存在であり、特殊な能力が備わっていましたた。
信長、秀吉、家康ら、時の支配者たちを操り、異形の仲間と各地で凄絶な戦闘を繰り広げていく姫。彼女はいったい何者なのでしょうか? 史実と伝説が織りなす、戦国伝奇活劇。
藍銅ツバメさんの『鯉姫婚姻譚』。
若隠居した大店の跡取り息子・孫一郎は、人魚のおたつに求婚されてしまいます。諦めさせるためにも、おたつにねだられるままに御伽話を語る孫一郎だったが、次第にその心は変化していきます。しかし、人魚と人間がともに暮らせる未来があるわけでもなく……。生きる理の違う美しき人魚と半人前な青年が築いた愛と幸せの形とは。日本ファンタジーノベル大賞2021受賞作。
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