幕臣の家庭の安泰を守る、婚活の救世主、登場

辻井南青紀(つじいなおき)さんの時代小説、『結婚奉行』(新潮文庫・刊)を紹介します。 プロフィールによると、著者の辻井さんは、2000年に「無頭人」で朝日新人文学賞を受賞し、その後も純文学系の作品を発表してきた作家さん。2011年に刊行した『蠢く吉原』が時代小説第一作で、本書は時代小説の二作目になります。 六尺超の大男、桜井新十郎は泣く子も黙る火付盗賊改の同心……から「結婚奉行」配下となった。持参…⇒続きを読む

「2018年4月の新刊 中」をアップ

2018年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年4月の新刊 中」を掲載しました。 今回フィーチャーするのは、光文社文庫の新刊、門井慶喜さんの『新選組颯爽録』です。 門井慶喜さんといえば、宮沢賢治の父の視点から賢治を描いた『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞し注目されていますが、時代小説でも活躍されています。 馬術師範として、近藤を救けた安富才助。粗…⇒続きを読む

父になったり、同心になったり。人情手習い所の先生はたいへん

誉田龍一さんの文庫書き下ろし時代小説、『手習い所 純情控帳 泣き虫先生、父になる』(双葉文庫・刊)を紹介します。 ひょんなことから、刀林寺の居候になった三好小次郎は、住職・諾庵がやっていた手習い所「長楽堂」の師匠を引き受けることになりました。 以来、人情味がたっぷりというか過剰で、すぐに感動して涙を流してしまう、泣き虫先生の小次郎の周りには騒動が絶えません。 本書は、そんな泣き虫先生が巻き込まれ、…⇒続きを読む

名作『峠』で描かれなかった、河井継之助の生き様

歴史家の安藤優一郎さんの歴史読み物、『河井継之助 近代日本を先取りした改革者』が日本経済新聞出版社から刊行されました。 安藤優一郎さんは、『西郷どんの真実』『「絶体絶命」の明治維新』『徳川慶喜と渋沢栄一』など、幕末維新に関する歴史読み物を多数著作されている歴史家です。  戊辰戦争の引き金となった大政奉還つまり幕府が倒れるまで、継之助は長岡藩の経済官僚として財政再建に取り組み、藩政立て直しに邁進する…⇒続きを読む

「2018年4月の新刊 上」をアップ

2018年4月1日から4月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年4月の新刊 上」を掲載しました。 今月は、文春文庫の新刊が楽しみです。 畠中恵さんの『まったなし』。 江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、「まんまこと」シリーズの第5弾です。 独身で嫁取りの話がひきもきら…⇒続きを読む