[ふ] 藤原不比等|ふじわらのふひと|公卿|飛鳥、奈良
藤原鎌足の子で、書記官を意味する「史(ふひと)」という名を、比ぶ者がないという意味の「不比等」に変えたように、奈良時代初期の最大の実力者。大宝律令を編纂し、平城京の遷都を進めた中心人物の一人でした。
元明天皇(阿閉皇女)付き女官で婚姻関係のあった県犬養(橘)三千代とは朝廷内で最強のカップルです。
三千代との間に生まれた女子・光明子を聖武天皇に嫁がせました。光明子は不比等の死後、光明皇后となりました。
皇族の長屋王を排除し、四人の息子たち(武智麻呂、房前、宇合、麻呂)と、藤原氏の繁栄の基礎を築きました。
不比等の四人の息子たちは、天平9年(737)にそろって、当時パンデミックになっていた天然痘の犠牲となりました。
DATA
生誕:斉明天皇5年(659年)
死没:養老4年(720年)8月3日
出身地:大和国
家族:(父)藤原鎌足 (妻)蘇我娼子、五百重娘、賀茂比売、県犬養三千代 (子)武智麻呂、房前、宇合、麻呂、宮子、長娥子、光明子、多比能
別名:史(ふひと)
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